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kimi no sumika
武士気質で孤独な大学講師・加納
無学無職の流され少年・篠田覚(さとる)17才
犬猫11匹
母親のネグレストとDVの為、中学の先輩の俊介宅に身を寄せていた覚。
だが、俊介も覚に言葉と体への暴力と強姦のようなセックスを強いていた。
凍える日、覚はそこも追い出される。
傷付き震える覚は、とぼとぼと歩き続け他人の冷たい目を避けて着いた先は、住宅地のゴミ置き場の段ボールだった。
何人かは、自分を見ては避け又は居ないかのような素通り。
凄く悲しいし寂しい。
そこに高級コートを着たその男だけが、覚に声を掛けた。
色々と世話をしてくれる加納が、お礼を言いつつもそれをただ受けるだけの覚に、
「礼は言えるが、自分から動こうとはしないんだな」とチクリ。
覚の生活を聞いた加納は、ここにいて良いと言い、拾った犬猫の世話を頼まれる。
厳しいが自分を傷付けない静謐な加納に、愚かな自分が不安になる覚は逃げてしまう。
加納宅に戻ってから、自分がそこにいる意義を与えられ、これから生きていく為のマナーや常識を教えてくれる加納に覚は想いを寄せていきます。
仕事に疲れ親族が信じられない加納に、何も無かった覚の成長が喜びに。
日が経つにつれて覚が居候から同居人へ、俊介の再登場で覚の性への理解と深まる親愛へ心の変化がありまして^^
そんな蜜月に、加納の出張先での災害のニュース!
今まで与えられるだけだった覚が、加納との生活から得た“自分の意義”を奮い立たせ、犬猫や自分の為に頑張るのです。
・・・実は、ここまでで十分だな、と思いました。
加納を失った切なさ辛さにホロリがあって、加納には悪いけど、覚の成長ストーリーで良いのでは?的な・・^^;
でも、加納も覚を想いながら苦境を乗り越え、覚の元へ帰って来た♪
孤独な2人が作った愛の巣に乾杯な終演!
自分の好み作家・ななお先生の、優しさ満載の話でした♪
恋人宅に居候だった覚(さとる)は、雪の中追い出されてしまいゴミ置き場の横で段ボールにくるまって寝ていたところを大学講師の加納にひろわれる。
いやあ、「拾われもの」って、はる基本的に大好きなんです。拾われた瞬間から上下関係というか、主従関係が確立されて、関係の中に恋愛感情がないとしても拾われた方には、文句をいうすべはなしという、こういう一瞬にしてストイックな状況になるひろわれもの好きです!(書いててすごいマニアックだと・・笑)
大学講師の加納は、犬、ネコをつい拾ってきてしまいます。人間不信の加納は動物たちには優しいが、覚には優しい顔を見せてくれないので、愛情に飢えて育った覚には、それが不安でたまらず役に立ちたいと一生懸命になります。
けなげです。
母親に育児放棄され、学校にもあまり行けなかったので、勉強の遅れから学校でもいじめられ、自分に自信のない覚、ぐるぐる一人だけで廻ってしまいますが、実は加納はそんな覚にどうするのが一番ベストなのか加納なりに悩んでいたのです。
顔に出ませんが・・笑
お互いの誤解を解いて、やっとラブラブと思いきや。。この後もう一波乱!
せつないです。
やっと終の住処を見つけたとおもったら、またしても住処を追い出され・・(T_T)
覚の住処がどこに落ち着くのかは、読んでみてくださいね。