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chikai wa kikoushi ni sasagu
別荘地が多い土地の山奥の小屋で山菜や薪を売っては日々の糧を得ている少年、友邦は父親を亡くし孤独となった冬に身分が高いであろう青年を助けます。
小屋に連れてきた彼は身元も分からず記憶も失っており、ちょうど友邦が孤独だった事もあって「蕗」という仮の名前を付け、彼らはその小屋で暮らします。
それも束の間、行商を終え帰ってきた友邦の前から突然何の書き置きさえ残さず蕗は消えてしまっていました。
そして友邦はまた一人ぼっちでの行商にせいを出す生活へと戻るのですが、ある日訪れた護江伯爵家で蕗の姿を発見しますが、当主である綾人は蕗などという名も友邦も知らぬとばかり冷淡に追い返します。
それでも諦められない友邦はついに、綾人の側に常に居る教育係高梨に直談判しに行き、しつこく食い下がったかいあって屋敷で働く事が許されたのですがその仕事とは綾人の夜の伽の相手。
綾人や高梨の言葉に傷つきながらも、肩のホクロで綾人=蕗だと確信を持った友邦は健気にひたすら綾人に抱かれ続けます。
素直で優し気は友邦に、綾人の心は次第に開きかけたと思われたんですがその矢先に高梨によって行われたお仕置きで、その僅かな信頼も砕け散ってしまい、さらに綾人の婚約者も登場。
屋敷を出て行き、傷心から崖から落ちた友邦を助けたのは綾人で、失った記憶も取り戻し改めて心が通じあう2人。
婚約者の件はあっさり解決、高梨にも生い立ちや立場があるのですがそこは設定の割にはイマイチ生かせなかった印象。
あとがきでおとぎ話と書かれている様にそういう感じでサクッと読むのがいいかも。
時代ははっきりしないのですが帝都とか伯爵とか出てくるのでその辺りのイメージ。
伯爵様攻と貧乏健気受の組み合わせ自体は大好物なんですが、ちょっと物足りなかったです。