水面に睡る月

minamo ni nemuru tsuki

水面に睡る月
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×21
  • 萌5
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
31
評価数
10
平均
3.3 / 5
神率
20%
著者
和泉桂 

作家さんの新作発表
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イラスト
あかつきようこ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784344812925

あらすじ

記憶喪失の凪は、地主・明邦の屋敷に住むことに。穏やかだった明邦に強姦され、愛人として夜伽をするよう命ぜられた凪だったが…!?
出版社より

表題作水面に睡る月

地主
記憶喪失男

レビュー投稿数5

面白い記憶喪失もの

ヤンデレ攻め×記憶喪失の健気受け な今作。
まず風景だったり寒さの描写が上手くてですねぇ、肌寒くなってきた今、読めて良かった作品だなぁと思いました。
時代設定は大正ぐらいかな?戦前の雰囲気のある日本って感じですね。
記憶喪失の受けが攻めのお屋敷でお世話になるってとこからお話は始まっていきます。
どうやら記憶を無くすまでの自分は周りから嫌われていたようで…と、受けの記憶を辿っていくのがメインストーリーって感じですね。
受けのキャラのタグにもある通り、過去に男娼をしていまして、こちらの設定と記憶喪失の設定がまぁうまいことハマってまして。
心はウブなのに体は覚えていて、攻めとの情事の際の受けの恥じらいと言いますか、が大変可愛くて萌えました。

2人の行く末がゆっくり丁寧に語られてて、これだけでもかなり面白かったのですが、ラストの展開にえええっとなりました。なかなか小説で見ない攻めの静かなヤンデレっぷりに、静かに拍手を送りました。受けからしたら堪ったもんじゃないかもしれませんが笑

記憶喪失ものお好きなかた、おすすめです!

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記憶喪失もの

そんじょそこらの記憶喪失ものよりも結構深いお話です。結末もダークな感じなので賛否両論かと思いますが、私は良かったと思います。サスペンス調でだんだんと色んな謎が明らかになるのも読む楽しみがありました。攻めはヤンデレっぽいです。

和泉さんは中華風の男娼ものも書かれてますが、男娼がきっちり仕事してる感じが、切なさと色気を誘ってて好きです。よくある男娼ものなのに結局最後まで攻めとしかしなかったじゃん!というなんちゃって男娼(そういうのも嫌いではないですよ)ではない所が潔いと思います。

0

ほの暗い記憶喪失モノ

記憶喪失モノ。
暗いお話でした。

記憶をなくした受けが目覚めたのは、その土地の大地主(攻め)の屋敷だった。
不安ななか優しくしてくれる攻めに、受けは惹かれていく。
でも受けは自分の前職が男娼だったことを知って傷つき、攻めのもとを離れようとする。
攻めはそんな受けを犯して、自分専属の男娼として身近にいることを強要する。
で、色んな過去が明らかになってくる――過去話に意外性はあまりないです。

暗い話は好きなんですが、受けがひたすら健気思考かつマイナス思考なのは好きじゃなかったな。
もうちょい気丈でずるさも兼ね備えてるような性格だったら私好みだったのになと思いました。
攻めの優しさを「愛情ゆえ」となかなか気づかない鈍さもあまり好きじゃなかったです。ここまでストレートに執着されてたら、普通気づくと思うんだけど。

攻めが最初から優しすぎるのも好みとはズレてました。
ストーリーラインが好きなだけに、主役ふたりの性格が私の趣味とはズレてたのが残念な感じ。
過去の二人の関係性やら受けの性格のほうにかなり萌えを感じたので、そのあたりの描写がもっとあれば良かったなァ。
でも、ふたりとも灰汁が少ない性格なぶん、万人向けな作品じゃないかなと思います。ストーリーは暗いけど、互いへの愛情はしっかりと見えてて安心できるし。

エロい描写はかなり好きでした。
どれもこれも荘厳(?)で美しい。

1

うーん…。

和泉さん初の記憶喪失モノだそうです。
うーん…。
正直なことを言えば、自分の好みとは違ったかな、と。
あらすじを見て、いわゆるもっとベタ展開を期待してたんですが、そうはならなかったですね。

とにかく記憶喪失になった凪が優しいんですよね。
以前の性格はともかく、今は生きることに一生懸命で。
何か役に立たなければ、恩返しをしなければ的な。
それで仕事を与えられることになるんですが…。
ここであらすじどおりに「じゃ、今日から夜伽を!」的な展開になっていれば、まだ少しは楽しめたかなとは思うのですが。
そうはならず、まずは全うな下男の仕事を与えられ一生懸命こなしていくんですよね。
ここまでの流れで最初の100ページくらい費やされていて。
一体いつになったら夜伽になるの?と思ったくらいでした。
和泉さん的には静かな物語を書きたかったそうで。
そう考えるとこの流れは正解なのかもしれませんが。
後半は凪の過去が周りからの情報やら明らかになっていくんですが…。
結局、物語的には記憶喪失のまま終わっちゃうんですよね。
昔の凪と暁邦の関係性は良いとはいえないもので。
暁邦のスタンスとしては、だったらそれでも俺は好きだけど今のままでもいいじゃない、みたいな感じというか。
そういう感じの結末も自分的には「うーん…」な部分。
個人的に萌えたのは最後に出てきた、記憶を失う前の凪と暁邦の確執的な、記憶喪失の原因に繋がっていく部分。
どうにも素直な子よりひねた子の方が好きな私にはこの凪の方が非常にしっくりくる。
暁邦と対峙しつつも、暁邦の奥に潜む熱情も知っていて、それに自分が絡め取られてしまうのを恐れるように拒絶しているような感じがステキでした。
最終的に、記憶が戻って対峙するところからやり直してくれた方が自分好みのストーリーにはなったのかな。

あとはえちシーンは結構和泉さんテイストかな。
凪の過去が実は男娼だったというのもあって、心は処女でも体は…的なことを書きたかったらしく。
そういう面でも恥ずかしがってはみてもすごい感じる感じで。
最終的には欲しがりちゃんになってて、両想いえちとかでも何度も欲しがってみたり。
触って欲しいのに触ってくれなくて焦れて自分から乳首差しだしてみたりしてました。
そういや、結構乳首責めだったかも?
いや、いいんですよ。
私、乳首スキーなんで(笑)

1

綺麗なお話

記憶喪失モノです。
凪(受け)は終始おとなしい良い子で、攻めは優しい良い人。地方の豪農の旦那様、悪役のチンピラ、などなど設定もわかりやすくサラッと読めるお話です。
記憶を失う以前の凪がどんな子だったかは周囲の雰囲気やちょっとしたエピソードで大体見当がつくようになっていますが、直接の描写は最後の最後まで出てこなくて、それも回想なので、結局記憶は戻ってないんです。そこがちょっと珍しいかな?
元から凪が素直な子だったらずっとこんな風だったんでしょうね。性格って大事。いや凪が美少年じゃなかったらきっと旦那様も惚れてないからやっぱり外見も大事。

Hは結構多めですが、最初以外普通のラブラブHなのでちょっと読み飛ばしました・・

最近この作者さんの作品をぽつぽつ読んでるんですが、もしかして乳首責め多めだったりしますかね(笑)

0

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