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愛よりも深く恋よりも濃密な主従関係――
You might say yes.の本編シリーズにちらっと出てきたクサヴァー×瑶一カップルの出会い編で、スピンオフ作品になります。
本編未読でも楽しめるタイプですが、両方読んだ方がより楽しめると思います。
裏組織系なので人道的に残虐な描写があるので、苦手な方はご注意。
借金の形に攻めのモノになるって言うそこから想像出来るものとは、全く想像外の話です。
初めに関係を持つ年齢は、攻め12歳×受け16歳で年下攻めなんですが、ショタ攻めでもなんでもないです。
『年下攻め』という言葉がこれ程浮くキャラって、そうそういないです。
影の部分を持つ力のある一族を幼い年齢にして受け継ぐ以前から、冷静沈着かつ頭脳明晰で、攻めのクサヴァーからは子供らしさを一切感じさせなかったです。
だから、年齢をここで初めて知って驚いたくらいです。
当主・クサヴァー・コンラート(12歳~)クール攻め×親に売られた水間瑶一(アロイス・ヨウイチ)(16歳)クール受け
日本から両親の借金の形として、瑶一は海外に売られてきた。
龍頭の導きでクサヴァーと出会って、引き取られることに。
言動は既に老成した大人の当主のようなクサヴァーですが、瑶一との出会いは12歳です。
12歳でありながら、情にも性欲に支配されていない冷静さが印象的でした。
瑶一自身の諦念的なものと元から両親から愛されていなかったからか、自身を見る目が冷静で、最高権力者であるクサヴァーと身体を繋ぐ関係であっても甘える事もなく、殊更悲観する訳でもない。
違う環境でありながら、クサヴァーと瑶一は漂うクールさが似ている気がしました。
2人の関係性は恋や愛のような甘さは一切なく、信頼や絆で結ばれた主従と言った方が合っているかも。
言葉にして、好きとか愛してるとか確かめるような関係ではなくて、無言で意思疎通を測るような感じなので、言葉にしていない重たさを感じます。
アグレッシブな所が一切ないので、大人の主従カップルを求めている方にはオススメです。
作中で本編カップルのロッドと淳の事もちらっと出ていて、クサヴァー×瑶一の関係を思うと、なんて、この2人は自由で明るい関係なんだろと思ってしまいます。
それだけ、クサヴァーには重たい立場があり、守らればならないものが多いかを暗示しているのかもしれません。
悪い事をしたものには、きちんとその報いは返ってくるという理があって、個人的な読後感はよかったです。
龍頭とその思い人の関係って、一体!?と、更にスピンオフ希望のカップルが増えました。
エロ:★2 淡々とした感じです。
総合:★4 骨太で硬派な文章でした。もう少しアグレッシブな活動も見てみたかったかも。