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調律師の清水と新鋭の若手ピアニスト、中里のラブストーリー。
クラシック業界のお仕事を通じて芽生える愛・・・というお話なのですが、展開は非常にBLぽかったです。
中里の指名でピアノの調律に出向いた清水。
会ったその日に「そんな目でみて、誘ってんのか?」といわれてキスされます。ゲイかどうかも確かめないままかなり強引な展開でした。
とってもBLぽいというか、こういうのは嫌いではないですが、くっつくまでや好きという気持ちがどこで芽生えたのか唐突すぎて説得力に欠ける気も。
特に大きな障害があったり、悪い人間が出てくるなどの展開はなく、本当は作曲家になりたかったのに諦めた清水に中里がカツを入れるようなお話でした。
悪いところは特にないのですが、もう少しこのお話でしか読めない何かのようなものがあればよかったと思います。
中里は天才ゆえかかなり強気で強引な性格。こういう俺様タイプの年下が好きなのでその辺りは楽しめました。
強引年下攻め好きな方にはオススメです。
しかし、中里が年下だからか清水も最初から強気なのですが、ピアニストと調律師ならピアニストがクライアントだと思うのですが、あれこれ注文をつける中里に「この調律のどこが気に入らないんだ」とか、「自分はホールのピアニストじゃないから」とか、本当は作曲家目指してたのに諦めて調律師で妥協したからかもしれないですが、調律師ってプロに対してこんな?^^;て感じる箇所が多々ありました。
決して調律師を軽んじた書かれ方をしているわけではないのですが、清水がもう少しプロ意識を持って仕事してくれたらよかったのになぁと思います。
ピアノものというので、惹かれて読みました。仕事ものの雰囲気が良かったです。恋人になるふたりも、好きとか言わないんですがそこがストイックでいい感じだと思いました。生意気な年下攻めに振り回されるところが好きです。