お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
gingatetsudou tsushin
講談社X文庫ホワイトハートのラベンダー帯は
耽美と言うには軽いけれどもBLとしては重いと
言う部類の話が多い、と評者は勝手に思っています。
この作品もそのレーベルの特色を体現した
結構手強い存在です。
タイトルからして既に色々な背景を背負っている
この作品。紐解くと更に背負っているものが多く、
読んで心が軽くなるBLを求めている方には不向きで
あるやも知れません。
ただ、あとがきも含めて刊行から20年近く経っても
尚今に通じる記述が含まれており、ただ遠ざけて
しまうには惜しい存在であるかと。
ロマンスとしては確かに重い部類です。
しかし、ロマンスの向こうに在ると導かれるものは
きっと軽やかな筈です。