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honey Bunny to hatsukoi bear
〝妊活としてウサギ獣人の万年発情期が利用される社会〟の設定が斬新で面白い!
〝ハニーバニー〟と呼ばれる発情誘発のお手伝いをするウサギ獣人・双葉の元に、26年間一度も発情した事がないクマ獣人で大手企業の御曹司・岩城から発情誘発の依頼が入り…と始まるお話
初っ端から、妊娠を望む夫婦の前で自慰を行うインモラルな状況に「これは、攻めの前でもオナニーショーがあるのカナ⁉︎」と、思わず(心の)オジさん構文で期待していたのですが……
結論から申し上げますと、攻めの前でのオナニーショーは〝無い〟です。
ついでに申し上げますと、エロメインの作品でもありません!!!!
大企業の跡取り息子としてプレッシャーに押しつぶされそうな攻めの心に、そっと寄り添う健気な受けのゆっくり丁寧に育まれる恋心にキュンとして、時には胸が熱くなり、時には切なくなる……
正真正銘〝純愛〟で萌えどころ満載な一冊でした♡
いやー…萌えポイント盛り沢山なんですが、特に〝逃げる受を追いかける攻〟のBL鬼ごっこが堪らんです
依頼主とスタッフ・大企業の御曹司と貧乏一家の長男…など身分差のせいで気持ちを打ち明けられず、「このままでは駄目だ…」と、突然攻めの前から姿を消す受け。
そんな、音信不通となった受けを4ヶ月間探し回り、執念で見つけ出して新しい職場まで押しかける、あわやストーカーな攻めの執着心の強さに全私が萌えた…!
優しい癒し系ベアーのクマさんなのに〝一度ロックオンしたら離さない〟クマ特有の執着心の強さが素晴らしいです
もう少しで警察に通報されそうになっていて、割と本格的にストーカーです。それも素晴らしいです(拍手)
じゃあ何で〝神〟じゃないねん…って話ですが
ぶっちゃけガブガブ発情セックスを期待していたので、エロが終盤のみ&あっさりだったのが非常に勿体無い!!!!
だって、粗筋の〝発情誘発〟のパワーワードが活かされてないじゃーーーーーん!!!うわーーーん!!!執着心バリバリの発情セックスが見たかったよーーーーー!!!!!
…と言う未練が残ったので〝萌×2〟評価にしました
とは言え、ピュアピュア童貞な2人の焦れったい恋模様が可愛くて、ニヤニヤ楽しめました♡
表紙通りの、ふんわり甘い、やさしいお話です。
ハニーバニー(語呂が良い)という発情を促す仕事をしている双葉と、26歳にもなって発情したことがない跡取り息子の岩城。
お客さんとして出会い、少しずつ距離が縮まって…
でも立場の違いから恋仲には発展させられず。
これが初恋の岩城の、中学生みたいな言動がかわいい。
うっかり発情に当てられて間違いを犯すことも、
痛いこともない、ただひたすらにやさくて文中にもいっぱい出てくるケーキのような、甘く癒される1冊です。