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本作は榊先生にハマった時に買い集めた作品の一つでした。
雑誌編集部が舞台。おそらく『誰かが君のドアを叩いてる』と同じ世界観のようです。同作で受けにフラれた敷島が出てくるし、なんとなくメインのカップリングも似てます。
攻めは有名出版社の「ハイブロウなグラビア誌」の編集長、椙生。受けは大学中退後に攻めに採用された契約社員で、編集見習いの光里です。
面接の時、編集長からビートルズの曲で何が一番好きかと訊かれて「ヘルター・スケルター?」と答えた光里が即採用。なんか、センスがマニックなシーンですよね〜、、。とにかく、当時の世相を反映するカルチャー満載で、作者様のサブカル趣味が出まくっているのも楽しすぎる。
ほんと読み物として隙がなく面白くて、ずんずん読んでしまいます。序盤の接待シーンで、酒が入ると誰もその暴走を止められないというアパレル系の営業・五十嵐さんに笑いが止まらなかった。ああいうシーン、好きだな〜。
作者様が好まれる(たぶん)、フワフワしているようで意外と気丈な受けが、強引で掴みどころのない攻めに翻弄されまくるパターンに大分慣れてきましたが、本作では受けを狙う新たな攻めらしき人物が登場します。奇しくも椙生によって広告塔として抜擢された世界的トップモデル"YOJI''がどうやら光里を狙っているようで…
椙生もめちゃくちゃタチが悪いんですよね。光里が可愛いと思っているようだけれど、甘い言葉は絶対にかけないんです。そのくせ、YOJIと光里の間に何かあると邪推してる。二人が中学時代に一度ジャージの貸し借りをしていたと知るとそれが「色っぽい話」(つまりヤラシイ話)だとツッコんだりする視点が腐女子か?って感じなんですけど、まぁ、嫉妬したのかその後しっかりエッチはする…笑
中学時代のYOJIは、メガネ男子で大人しくてナイーブで、今の姿からは想像できない地味な生徒でした。YOJIにとって光里は唯一の友人であり、特別な存在だったらしく…思わぬ再会を果たして一人盛り上がってしまったのか、光里を誘ってきます。
本書終盤では、光里がYOJIに流されてあわや貞操の危機?というところで、つ・づ・く…
ナニぃ⁉︎ となりますわよね、笑
というわけで、先のレビュアーさん同様、わたしも続きを掘りおこしたのでした。
二人の俺様攻めに惚れられて、右往左往する受け――こんなに羨ましくない三角関係って、
最高ですw
ふつうの乙女なら、二人のかっこいいイケメンに惚れられて口説かれて「喧嘩はやめて~二人を止めて~私のために争わないで~(竹内まりや)」などとモテモテ状況を嘆きつつも内心では酔っているという状況が楽しいのかもしれません。
でもこのお話はそういうのとはまったく違う。
攻め二人が俺様すぎて、モテモテな受けがあまりにも不憫w
で、竹内まりやな状況よりも、こっちの状況のほうが、私的には面白く感じます。
ひとりは職場の編集長。
ひとりは再会した幼馴染みで現モデル。
どちらも俺様攻め好きにとったら魅力的すぎる俺様攻めでした。
この一巻は、あまりにもビミョーすぎるところで終わってたので、必死で二巻を探してしまいましたよ。