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久しぶりに読む神奈木さんの作品だったのですが、なかなか良かった!
所謂、あしながおじさんもの+音楽高校生ということで、
設定の相乗効果を生んでいたように思います。
両親を亡くし、それから会ったことも無い、あしながおじさんに
援助をしてもらいつつ生活している奏都は、
技術力があるが、感情表現ができないチェロ科の学生。
チェロと向き合えないことから、もうチェロを辞めてしまいたいと考えていたところ
あしながおじさんが、学校の伝統あるコンサートの出演ができたら辞めても良い
ということで、奏都は必死でチェロと向き合うことになります。
そして、その先生として、神童と呼ばれた伊集院と出会います。
個人的には、この伊集院の性格が好き。
ひょうひょうとしているのだけれど、人を見抜く力がある。
当然、奏都より大人ではあるからなのだけれど、
それでいて、子供っぽい。
安心して読める1冊だと思います。
幼い頃に事故で両親を亡くした天涯孤独の高校生、奏都。
篤志家の援助を受けながら、音大付属の高校でチェリストを目指していたが、
チェロを辞めると言い出す。
それを知った援助者は、選抜試験に合格して記念コンサートに参加するという条件を課す。
無愛想で口が悪い元ピアニスト・遥に特別レッスンを受けることになるが
「テクニックはあるけど感情表現ができない」という欠点を指摘され、反発し…
表紙のチェロの絵に惹かれて、フラフラ〜と読みました~
音楽物は、こりゃないでしょ?!という設定も多くて
(タ◯ミくん、毎日温室でヴァイオリン弾いたりしちゃあかんよっ!)
そのあたりに関しては覚悟を決めて読むんですが、
これは爆笑する程突飛な話はなかったかなー。まぁ、ご都合主義もご愛嬌程度で。
作者が後書きで今回のテーマは「古きよき少女マンガの世界」と書かれていましたが、
音楽という題材もあって、ちょっと可愛くロマンチックな話になっていたと思います。
典型的な少女マンガのノリとしての、口が悪くて、才能があって魅力的なキャラ。
冬のウィーンの情景も、お約束に効果的です。
「俺の指がまだ音楽家のままだって、奏都が証明してくれるんだろう?」
…と、Hシーンも素敵ですよ♪(笑)
読みながら、足長おじさんの正体も、両親の葬儀の際に声をかけてきた少年が
誰だったかということも想像できちゃったんですが、
それでもお話に騙されて乗せられちゃいましょう!という気分で読めました。
最後はチェロの音色の如く甘く。
結構好きな話でした!
ってほど複雑なお話じゃなくて、結構早い段階で
正体バレバレなんですけどねww
神奈木さんお得意の生意気な受と、天の邪鬼で俺様な攻って設定に
ピッタリはまっててわかりやすい!
でも、逆にそれをわかってて読んだ方が面白いような気がします。
特に遥と陸巳のやりとりが...
陸巳が奏都を口説くシーンを見て煽られた遥と、
半分は本気で口説いていた陸巳。
それをわかってた理多が嫉妬してる姿もかわいいんですけどね。
個人的には奏都より理多の方が好きです。
猫のように奏都に頭を擦りつけて甘える仕草もかわいいし♪
理多と陸巳の恋はこれからです。
続き読みたいなぁ~ww
静かに淡々と話が進んでいく中で迎えたエチシーンが微妙に
唐突だった気がしないでもないんですが(なかったら寂しいし)、
直接的な誘いじゃなくて、音楽家らしい誘い文句ってものに
やけにエロさを感じました。
放送禁止用語連発のエチシーンより、比喩表現でほのめかす
エチシーンの方が色気があるんですよね~
「その指だけが~」のシリーズを読んだ直後なので、
それですら濃厚なエチに思えてしまう...
あと、『声、我慢するなよ』ってセリフ、神奈木さん好きですよね~
いえ、私も大好きですがwww
あしながおじさんって設定だけに、夢見る乙女ちっくストーリーでした。
世界的に有名なチェリストに一度は聞く価値無しと言い渡されながらも
その2日後にもう一度演奏した時はスタンディングオベーション並の
ベタボメ評価に変わってたところはさすがに笑っちゃいました。
オケ入りのご褒美が遥ってとこも、またお約束ってことで...
でも、お互い心に傷を持ちながら支え合う姿に、
素直にキュン★となれるいいお話でした。
これは・・・私の中で大当たりでした・・・
どんなカプなのかは分かりやすいのに
本当に不器用な人たちでゆっくりゆっくり進んでいく
恋模様がとても可愛らしかった♪
お話としても終わりに行くにつれ面白くなっていき
終わり方も素敵でした♪
意外な所で恋愛が始まっていたり・・・www
また二宮さんの絵が素朴で素敵!好きですwww
神奈木さんの書く小説は本当に買って損しない!
そう思わせた作品でした/////