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藤代さんの作品を初めて読ませていただきましたら
こちらがデビュー作だなんて素晴らしい!
奈良さんのイラスト効果もあってとてもセクシーでしたし
「あれ??あの人あんな事言っていたのに??」という伏線も
事件があっさり解決したように見せかけての展開でしっかり回収され楽しめました。
警備会社に勤める、主人公の咲坂が麗しいお顔で
危険にも立ち向かえる腕の良い警備員というギャップが非常に好ましかったです。
仕事にプライドとポリシーを持ち、
そりゃ誰もが悩殺されることでしょう!
しかし、担当することになった柳瀬建設の若社長が
弱みなんてかけらも無いような傲慢な男で…。
咲坂に対しても無遠慮でデリカシーもなくて
「君、ゲイだろう」ってズバッと聞いちゃうとか無いわー…。
事実だったにしても聞き方ってものがあるのでは??
誰から見ても成功者ゆえの余裕や自信が溢れている色男な柳瀬を好きになっちゃうんだ、咲坂は…。
自分より強い男とかじゃないんだ…。
なかなか挑発に靡かない咲坂を手に入れたいと思う柳瀬の気持ちは
まぁわかりますけどね、
自分に手に入れられないものなど無いみたいな男ですからね、
あっさり自分のものになるようならきっと最初から興味がないんでしょう。
澄ました顔を感じさせて歪ませてみたいとかはわかる。
ただ、咲坂がなぜそこまで惹かれちゃったかな~って。
現場にも積極的に顔を出し精力的であるにしても
やっぱり不遜な態度が私は苦手でした。
柳瀬より同僚の篠尾の方が相応しいと思ってしまいました。
仕事でのパートナーでもあり、
なんと言っても咲坂が父の事故死に動揺していた頃
一晩抱いて慰めてくれた過去があったようですから!
そこ詳しく読みたかった……!!
篠尾はラストあたりで柳瀬に問われて
「他の人間とは比べようもなく特別な人間です」って言っちゃってるんですよ!
そこに恋愛感情が無いなんて言いきれる?言いきれないよね篠尾!?
ああー…篠尾に頑張って欲しかったなぁ…。
個人的に篠尾×咲坂派です(一人で勝手に)
柳瀬の「(任務が)終わったらやらせる約束だろう」とかもね、言い方…。
男はこれくらいストレートな方が良いんでしょうか。
咲坂は柳瀬にだったら振り回されるのも嫌いじゃないのかもしれませんね。
残念ながら私とは趣味が合わないけど…ww
柳瀬が好きになれなかっただけで萌えどころは色々あったので
他の藤代さんの作品も読んでみたくなりました。
2008年発表。作者様のデビュー作品だそうです。
最近ファンタジーに押されてあまり見なくなってしまったタイプのお話です。
主人公は、ボディガードの咲坂。誰にもなびかない氷のような冷たい魅力のクールビューティ。
この咲坂が、クライアントの傲慢で男の色気たっぷりな建設会社の若きトップ・柳瀬と…
…というストーリーです。
柳瀬の元に脅迫状が届く。
心配した柳瀬の秘書・新垣が、ハデスセキュリティカンパニーに柳瀬の身辺警護を依頼し、担当となったのが咲坂で…
色男、ダイナミック、自信に満ち溢れた男・柳瀬は、ゲイでもないのにはじめから咲坂にちょっかいをかけてくる。咲坂が魅力的すぎるから。
一方クライアント第一を徹底しているはずの咲坂が、柳瀬の行動にいちいち心が乱される…はじめは怒りから。次第に欲望に似た何かから。
本作は咲坂がゲイ設定なので、あまりにも傲慢で自分本位で自信満々の柳瀬に反感ばかり抱いていたのに段々…という変化はちょっとご都合かなと思いつつ。
まあ〜〜正直ありがちな展開ではあります。
どっかで読んだよーな話ではあります。
ゴーマンな柳瀬がヤな奴で、咲坂オチないで!って思っちゃうんだけど、オちちゃうんだなぁ…
これから咲坂がもっと女王様受けになって、ゴーマン柳瀬が咲坂には勝てない!っていう関係性になればいいのにな!と思いました。
新人さんだそうです。
ハンサムで有能で自信に溢れる建設会社社長・柳瀬(攻)に送りつけられた脅迫状に、柳瀬の秘書からボディガードを依頼されたHSC(ハデスセキュリティカンパニー)。
そこに務める咲坂(受)は、柳瀬の新しい秘書を装い、身辺警護をすることになります。
柳瀬自身は脅迫状はただの悪戯と真剣に受け取っておらず、不遜な態度を隠そうともせずに咲坂に接します。
そんな柳瀬に苛立ちを募らせる咲坂。
やがて、柳瀬の秘書がひき逃げされ、咲坂も同じと思われる車に狙われそうになり、脅迫状がただの悪戯ではないことが確信されます。
なかなかスンナリいかない二人の仲もですが、「真相への興味」でもひっぱられていきます。
ボディガードものとしてはよくあるタイプだと思うし、読みやすいですが、恋愛面にちょっと甘さが足りないような気がします。好みもあると思いますが。
ベタベタする必要はないけど、ほんの一瞬ホワッとするような甘さみたいなのがほしいかなーと。
柳瀬にも、あんまり大きな魅力を感じないというのもマイナス要素かな。
受の同僚たちに魅力ある興味を惹く人物が多いので、ちょっと霞んでしまったのかもしれません。
でも彼らを使ってシリーズ化しても面白そう。
藤代さんデビュー作、社長×ボディガードものです。何と言うか評価に困る作品でした。“ボディガードという特殊なワークもの”、“犯人が誰か分からないサスペンスもの”、“守る者と守られる者という非日常下の恋愛もの”、そのどれでもあるようでどれでもないような…どのスタンスなのか読んでいて判断がつきませんでした。
伶俐な美貌をもつ有能なボディガードの主人公の咲坂と、「警備は必要ない」と言い切る建設会社社長の柳瀬。
そんな男に強い反発を覚えながらも、咲坂は惹かれていく自分を止められない。
そして脅迫状の犯人が特定できないまま警備が続く中、とうとう秘書に実害が及び…。
容姿への過剰な賞賛描写、冷静で有能という看板に疑問を覚えてしまうような咲坂の思考や言動、秘書がひき逃げされるという事態に自責の念にかられながらも、夜には咲坂を口説きまくる柳瀬の人間性など。
個人的に目に付いた点がいくつかあり、物語に入り込めなかったのが残念。
辛口になってしまいましたが、作品自体はまとまっていて読みやすかったです。
ただそれ以前に、藤代さんは何が一番描きたかったのかな?と首を傾げてしまったというのが正直なところ。
藤代さんの色がなんなのかこの作品ではまだ掴めなかったのですが、文章自体はソツがなくきちんと読ませてくれます。今後に期待です。
~独り言~
奈良さんイラストなのに扉絵の受けがきちんと服着てる!(感動 笑)
設定が好みだったので読みましたが、つかみどころのない思わせぶりな文章ばかりで、で、なんなのよ、ということばかりで乗り切れず。
下手とか破綻しているというよりも、何が言いたいのか、どのへんを楽しめばいいのか、よくわからないまま、話が進んでいってラストになってしまったというかんじ。
イラストの人も大の苦手なので、どうかな、と思ったとおり、やっぱり無理でした。
シャイノベルズの新人さんは当たり外れが大きい。