鷹の褥でねむる龍

鷹の褥でねむる龍
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%
著者
結城一美 

作家さんの新作発表
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イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルスHYPER
発売日
価格
¥850(税抜)  
ISBN
9784778105037

あらすじ

蓮沼組の若頭に就任した宏樹は、関東の極道を執り仕切る三和会の会合で、剣城組の跡継ぎである剣城史彬と12年ぶりに再会する。
学生時代、偶然同じ大学だった剣城に「気に入った」という理由だけで抱かれてしまった宏樹は、自分を女扱いした男を憎んでいた。
極道らしい風貌の剣城に比べ、宏樹は細身で甘い顔立ち。
再会した今もコンプレックスを刺激され、宏樹は苛立つ。
そんな折、無理やり誘われた酒の席でまたしても剣城に抱かれてしまう。
剣城の真意が読めない宏樹だったが、執拗なまでの求愛に次第に戸惑いはじめ…。

表題作鷹の褥でねむる龍

剣城組の跡継・剣城史彬
蓮沼組の若頭・蓮沼宏樹

レビュー投稿数1

ライバルが

建設業をフロント企業として抱える二人は、当然ライバルなわけですが、会社の規模も剣城の方が上で、影からも正面からも剣城のいいように翻弄され、仕事面でもいいなりにならなくてはいけなくて。
でも、宏樹の舎弟たちには対等な立場として振る舞ってくれるから、兄側の舎弟も宏樹を見る目が変わっていくんです。

この剣城、ホントうまく立ち回るんですねぇ。蓮沼組から見ると宏樹がしっかりやっているように見えるけれど、宏樹にしてみれば剣城のいいなりにならざるをえないようにし向けていき、しっかりカラダの関係は切れないようにしているんです。
宏樹を褒め称えるような目で見る舎弟たちの手前、剣城にそっけない態度も取れないでいるんです。
いや、策略家です、剣城。欲しいものを手に入れるためには、いろんなところに手を回すんです。いろいろと策を考えて。宏樹はがんじがらめになって、逃げ出せないんですよ~。

宏樹の方はと言えば、やっぱり最初が酒に酔った勢いで強引に……だったから、素直になれずにいるわけで。
おまけに、男としてもヤクザとしても一歩も二歩も後ろを歩いているとなっちゃ~、プライドが許さないんですよねぇ。
その上、見た目だって男らしい剣城に比べ、どちらかと言えば美人と称される顔で。何もかもが剣城と逆なんですね。だからこそ、逆らってしまうと言うか。
同い年なだけに、やっぱりね~って感じでしょうか。わかるなぁ。

それでも、剣城にも出生にまつわる引け目や負い目もあることを知り、でもそこを利用するわけでなく、愛しく思えちゃうあたり、カラダから始まった関係とはいえ、しっかり愛しちゃってるわけで。

読者である私は剣城の気持ちは「愛してる」と言わなくても想像はつきますが、宏樹視点で見ると、どうひいき目に見ても愛は伝わってこなくて。
「きゃ~、この愛の行方は~~~!?」と、思わずドキドキしちゃいました。ちゃんとハッピーエンドになるの~?!と。ハードな展開でした。

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