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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
う~ん、別にキライじゃないんですが正直何を言おうか困るくらいどうってことない作品なんですよね。
引っ掛かりなくするする読めて、でもそれだけって感じです。
祐秋(受)が元彼に捨てられたトラウマに縛られてるとか、別れた後も(実家が隣同志で家族ぐるみの付き合いがあることから)否応なく縁が切れないとか、結構切なさを意識してるストーリーなのに、その元彼の(祐秋の中での)イメージとしての存在感だけはあるのに本人の存在が薄いんです。
なんかただの通りすがりのキャラクターかのような扱いなんですよ。記号としてだけというのか。
何のためにいるのかとまでは思わないけど、祐秋が彼との別れを引き摺ってる(想いを残しているという意味ではなく)わりにはその元彼の内面がまったく見えない。
だったらいっそのこと実物は出さずに(せめて最後通告のシーンだけで)祐秋の回想の中だけのキャラクターでよかったんじゃないのかとさえ感じてしまいました。
安佐見(攻)はきたざわさんの年の差ものらしい攻キャラクターですね。
成功した大人で包容力があって、でもちょっと大人げない部分もある。特にベッドでは意地が悪いというかSっぽい?でもそれも行き過ぎてなくて、その点でも中庸という感じです。←だから別にイヤじゃない。
ラブ面では、とにかく祐秋の元彼に絡むこと以外は何の問題もありません。安佐見の身内にもあっさり認められてるし、ラブはホントに一本調子。
とりあえず甘くて安定した、良くも悪くも癖がなくて読みやすいストーリーです。でも、その分思い入れるポイントもないんですけどね。
きたざわさんにしてはH多め・濃い目だったような気がします。あとがきでも『頑張った(と言われた)』と書かれてましたし。
ただ、私は特にスゴイH(こちらはそれほどのものじゃありませんが)は求めてないので、それより他の部分をもっと書いて欲しかったなあ。
あとは、個人的にイラストの高宮さんが苦手なので余計に気が乗らなかったのかもしれません。
キャラクターが美貌という設定なのに、イラストではまったくそういう印象なくて残念でした。今作に限ったことじゃないけどね。