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gokuchuu choujoku no shitone
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
所有している小説やコミック、購入予定の小説やコミックを合わせると、
200冊くらい以上はあると思うのですが、
その中で、表紙イラストに惹かれて表紙買いをしたのは
後にも先にも、この作品だけです。
雑居房の中に差し込む光と鉄柵の影、その光と影に当てられた
2人の姿や構図がとても印象的です。
私が今まで見た他のイラストでは、体や物に映った影が
体などのラインを無視して直線に描いていました。
似たような構図が表紙イラストになっている作品は他にもありますが、
(全ての作品を見たわけではないので断言はできませんが、)
2人に映った影の部分が体のラインに沿って歪ませて描いているのは
恐らくこのイラストだけではないかと思います。
他にも、このように細部まで写実的に表現している表紙や挿絵、
コミック、イラストはBL作品にもたくさん存在していると思いますが、
BL作品の中で、これほど強く惹かれたのは最初で最後なんじゃないか
と思うくらいです。
いつか、他にも、ここまで惹かれる絵に出合えたら良いなと思いました。
この本を知って買おうと思ったのですが、
この『獄中』と書いてあるタイトルと、
攻めの背中の入れ墨を見て、極道と日向先生
…と来たら、「これは極シリーズだ」と勝手に思い込んで(笑)、
この本を買えるまで極シリーズの本を購入することにしました。
先に手に入れた極シリーズの本を読み始めた時に、
『獄中』と極シリーズは全く別物だと、
早い段階で気が付きました。 f(^^;
日向先生の本を最初に買うつもりだった『獄中』ですが、
一通り日向先生の本を買い集めた中で、
結局は一番 最後に手に入れました。
日向先生の作品に『華鎖 ―栄辱の褥―』という作品がありますが、
この作品は極道モノで、サブタイトルも似ていることから、
極シリーズのように関連作品かな?と思いましたが、
この『獄中』と『華鎖』は全くの別物です。
初めて獄中モノを読みました。
ヒヤヒヤさせられたり、怒りを感じたりすることなく、
楽しさ、面白さ、甘さが最初から最後まで安定しているので、
安心して読めました。
出獄後の二人の様子をもう少し見てみたいという思いもありますが、
一方で、今回のこの終わり方のように、出獄したところで話を
スパッと終わらせたほうが、このままズルズルと続編に
繋がってしまうより、潔いような気もしました。
また、同時収録の『獄中 ―残された同房者たち―』も
とても面白かったです。
二階堂さんと蜂谷さんが出獄した後に入ってきた
二人の新たな同房者が、とても良い味を出しています。
新たなカップルも誕生?って期待も。
極シリーズのように、たくさんのカップリング、
続編にまでは しなくても良いので、
今回、作品に出てきた、あの人と あの人、あの人と あの人、
(ここでは、あえて名前を出しませんが、)
私の中で、このカップリングで、今回の舞台となった
雑居房で獄中モノを書いてほしいなーと思いました。
あとがきで「初めてチャレンジした獄中モノ」と書かれていました。
日向先生の他にも、非常に多くの作家さんが極道モノを書いていますが、
獄中モノを書いた作品は非常に少ないと思います。
きちんと探したことがないので、また改めて探したいと思いますが、
他の作家さんたちが書いた獄中モノの作品を読んでみたいです。
今回、ストーリーは「萌×2」寄りの、「萌」と「萌×2」の間です。
表紙イラストは迷うことなく「神」です。
総合評価は「萌×2」と「神」で随分と悩みました。
評価を「神」にしてしまうと、
何だか過大評価をしすぎているような気がして
仕方ないという思いがありました。
逆に、「萌×2」にしてしまうと、
何か物足りないような気がしてなりませんでした。
今回、この獄中モノを読んでみて、獄中と極道では
価値観も世界観も全くの別物だと改めて認識しました。
極道も良いですが、獄中という非常に特殊な空間での
人間模様にも興味が湧きました。
一方で、獄中は極道とは比べ物にならないくらい閉塞した環境で、
文献など参考資料も少なく、取材するのも難しいと思うので、
作品を書くには非常に難しいかもしれない、
と思ったりもしました。
そのため、あまり率先して書く作家さんが居なかったり、
書いてみても非常に難しくて、途中で断念したりしたのかもしれない、
と思ったりもしました。
今後、極道モノのように、多くの作家さんが
たくさんの作品を書いてもらえるくらい、
BLの中での獄中モノのジャンルが発展していけば良いな
という願いと応援したい気持ちを込めて、
最終的に評価を「神」にしました。
萌えるか萌えないかでいったら、それほど萌えない部類なんだが、
それでも一読の価値はあると思う。
日向先生ときいて、極道モノか?と思ったら、
たしかに極道モノではあるんだが、「塀の中」での人間模様でした。
前半は、日向先生、こんなお堅いものも書けるんだなぁ~~と意外に思ってましたが。
身よりのない馨と、その馨が高校生のころ、助けてもらった極道の男。
馨の犯した罪については、モニョる部分が多々あれど、
刑務所の中の懲りない面々がいちいち面白い。
また、ヒールであるはずの荻尾についても、救いがあって
その性善説ぶりに好感がなんとなく持てます。
BLってファンタジーであって、ドキュメンタリーでも心理小説でもないからね。
最後のほうで、かなりカラーがかわっていつもの日向節に戻るわけですが、
むしろ、難しい題材ゆえ、これぐらいのほうが読後感がいいのかもしれない。
ちなみに、刑務所~~~!ってことで、どんな複数凌辱プレイが起きるかと
ハスハスしてましたが、それほどでもなかった。
むしろ、昭和の香り漂う、ヤクザの純情物語風。
タイトル「獄中」のとおり監獄が舞台です。
監獄の中ってどうなってるんでしょう。すごくイケナイ想像をかきたれらます(笑)
そして期待を裏切らないのがこのお話。
元美人弁護士・蜂谷。殺人という過去。知り合いによく似た二階堂の存在。虐めが趣味な看守。ヤクザな囚人たち。蜂谷に言い寄る男・沢村。規則罰則だらけの監獄生活とネタが満載です!!
息つく間もない展開が面白い。
ここからネタばれ。
美人弁護士から一転、殺人罪で収監されることになった蜂谷。
エリートだった元の肩書きから根暗な看守に目をつけられ、受刑者ランクの違うヤクザばかりの部屋に収容されてしまいます。
そこからは言わずと知れた狼の群れに子羊が~という状況。これぞ醍醐味~見たかったんです。
そこで蜂谷は囚人たちのボス的存在、二階堂に気に入られます。危ないところを助けられ・・・たと思ったのですががやはり同じ穴のムジナ。狼は狼でした。
ひどいことされてしまいます。
どんな状況でも蜂谷に落ち込んでいる暇はなく、意外にもたくましくふてぶてしく(?)生きていきます。前向きな彼には好感が持てます。
満期上等!出所後には暴露本書いて云々、絶対凌辱濡れでなんか終わらねえから、なめんなよ!発言に笑いました。
受け様の負けん気が強いのでシリアスかと思えばそうでもなく、なんだかんだな感じが日向さんかな~と思います。
そして二階堂ですが、蜂谷を自分専用の玩具と宣言してから独占欲を見せてくれます。また看守の悪質な虐めから守るためにわざと酷く扱って守ってくれてる姿勢が○。さりげなく男前っていいですよね~(^^)
しかしそんな二階堂に蜂谷、我関せずのツレない素振り。
二階堂と沢村のいがみ合いに『何してんだ?こいつら』はヒドイ。あなたのためですよ蜂谷~だれか言ってやって~ってそのあとしっかり二階堂のお仕置きがはいります。
そして後半、二階堂に仮釈放の話が浮上。蜂谷の気持ちに変化が。
そこからは怒涛の展開、意外とハードです。今までのネタをどう収拾つけるのかが見どころ。なんだかいろいろあって最後読み終わったらあれ?って感じでした。
日向さんらしい大団円であっと言う間でした。しかも最後の蜂谷の口説き文句は結構甘い。人って変わるもんだな~なんて感心したり。これで終わりなのか、その後のいちゃいちゃした二人読みたかったかも。
残された囚人たちのその後の話ならあるんですが。
なにげに監獄や法曹界におけるテーマを重すぎない程度に盛り込み、楽しい脇キャラもしっかり出てきます。
二度三度読み返しても楽しい作品でした。ごちそうさまです。
弁護士だった蜂谷は代議士殺しの罪で刑務所へ、
そこで、死んだといわれた男と出会う。
男ばかりであるがゆえに、美貌な蜂谷は狙われる。
死んだといわれた二階堂により、助けられながら刑務所での生活を楽しむ。
刑務看守による人間として扱わない部分が、逃げられない生活に知らない世界を感じれる。