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hyakkaten renai jijo
普通に仕事して毎日を過ごしてそこについてくる恋愛、という感じでした。
激しい愛やハラハラするストーリーではないですが、個人的にはこういう雰囲気のお話があらゆる作品の中で一番好きです。
もともと何でもない日常を上手く書かれる作家さんですが、その中でもこの作品は特に大きな紆余曲折もなく、うまくまとまっています。悪く言えば地味だ、と作者もどこかのあとがきて言っていた気がするんですが、私は恋愛モノにおいてせつなくて苦しかったりハラハラな事件がおこったりするよりこういう何気なさに安心感と温かみを貰えることが好きで好きで堪らないです。本当に好きな作品。
あと、百貨店って題材が個人的に好きです。
ただ城島はかっこいいですが、同性愛者だって説明も特に冒頭にないので(鳥井は違うと思うんだけど)最初からけっこうアプローチ強いのが若干不思議になった。普通は男性が前置きなく距離をつめてきたら引きそうなもんだけど…。そのへんもうちょっと段階を踏んでもよかった気がします。
百貨店っていう単語の響きにちょっとひかれて読んでみました。
良くも悪くも最近のルビー文庫っぽくてサクサク読める展開とストーリー。
同じ百貨店でそれも別の宝飾店店長の間での恋愛。
年齢もそう離れてないし、城島[攻]もいきなりではあるけど強引俺様なタイプじゃないので結構可愛いカップルだなと思っちゃいました。
百貨店でのセールや、やっかいな客やストーカーもどきの客までいたりしますが、その辺の描写は邪魔にならない程度にしておいて恋愛面とのバランスはなかなかいいです。
ただまあ話的には特にどうって訳じゃないんですが、城島と鳥井[受]がドライブするシーンや、夜の駐車場で車の運転練習をやるシーンはなんか可愛かった。
当て馬後輩君は、どっち狙いなんだろうってのが気になった程度。
ルビー文庫的なので評価がちょっとゆるめになっちゃいました、それもどうかと思うんですがレーベルに対しての求めるラインって多少違っちゃうんですよね。
城島新一(百貨店のライバル宝飾店店長)×鳥井孝博(百貨店の宝飾販売店の新米店長)
百貨店の宝飾フロアーで働く新米店長の鳥井は、ライバル店のやり手店長・城島に憧れと同時に妬む様な気持ちを抱き、最初は反発するような態度を取ってしまいます。しかし城島が自分を気にかけてくれる上、自分だけに素の表情を見せてくれる特別扱いを嬉しく感じ、そのうちに誘われることを待ちわびるようになります。
百貨店の宝飾フロアーを舞台にした話です。鳥井と城島はライバル宝飾店の店長同士なのですが、他の店舗の店長たちと飲み会に行ったりして徐々に仲良くなっていきます。基本的には城島が鳥井を口説く形になっていて、どこか鈍い鳥井をその気にさせようと駆け引きを仕掛ける城島がいるのですが、その駆け引きが全然スマートではないんですよね。でもその単純なところが逆に微笑ましくて良かったです。それにいざHという時になっても余裕をなくしていまう城島の態度が、妙にツボにハマってしまいました。
すでに前半からお互いが惹かれ合っているのは分かりますし、障害と言えるような出来事もないので(当て馬的なキャラが登場してもどこか中途半端な関わり方でした)、ストーリー展開に関してはちょっと単調な印象を受けてしまいました(ハラハラする感じが一切ないというか…)。でも二人のやり取りが好みで楽しめたので[萌]にしました。