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gokudou wa suit ni kokuinsuru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
芦澤(ヤクザ)×榎田(テーラー)
※この作品は『極道はスーツがお好き』『極道はスーツを引き裂く』に続くシリーズ3作目になります。
榎田の元に、榎田の人柄とスーツに惚れ弟子入りしたいという青年・佐倉がやって来ます。はじめは断る榎田でしたが、佐倉の熱心さにほだされテーラーで働かせることになります。弟子が出来た事で仕事は充実し、恋人・芦澤との仲も順調にいっていましたが、芦澤がテーラーを訪れ佐倉と対面すると、その後芦澤の態度が変わってしまい……
シリーズ2作目『極道はスーツを引き裂く』の評価が[神]だったため、3作目のこの作品を読み始める前は、期待しつつも前作がピークなんじゃないのかなという気持ちがあったのですが、そんな心配はどこへやら今作もまたまた楽しませていただきました~!。
芦澤は榎田の尿道に何かを突っ込むプレイがお好きなようで(榎田も何だかんだ言いつつ突っ込まれるのがお好きなようで)、1作目では綿棒でしたがとうとうマドラー(!!)やカテーテル(まぁこちらはある意味正しい使用法ですが)まで突っ込んでます。
エロの部分では随分と進展した二人ですが、何かちょっとトラブルがあると何故あんなにお互い不器用になってしまうのか…もどかしいったらないです(そして案の定またとんでもない事に巻き込まれてしまってます→佐倉絡みなのは言うまでもなく)。榎田に入れ墨を彫らせ「お前を道連れにする」なんて事は言えるくせに、肝心な事は言えずにはぐらかして、気に入らないことがあると大暴れ……全く芦澤はしょうがない男です。
芦澤×榎田カップルを楽しめたのはもちろんですが、な・なんとサイボーグボディーガード・木崎と淫乱弁護士・諏訪がいたしちゃいました!!まぁ前作を読んでそういう流れになるのは何となく予想していましたが、これはホントに「待ってました!!」な展開なので今後を楽しみにしたいと思います(行為はありますがまだ恋愛感情ではないので)。
極道スーツ、シリーズ化してひとひねりの展開から始まります。
榎田の元に弟子入りしたい、と懇願する青年・佐倉の登場。
しかし、彼の存在は非常に不穏なのです。
なぜなら、佐倉は、芦澤の忘れえぬひと・恵子に瓜二つで…
…という、もうこれだけで2時間ドラマ的エンタメ感がハンパないです!
そして本作の大きな目玉は!
堅気のテーラーであり、優しくて穏やかで、それでいて芯の強い榎田弘哉、
芦澤にとってある時は甘く従順で、またある時は逆に言う事を聞かない頑固さを持つ榎田弘哉、
そんな弘哉に、芦澤は自分の印として内腿に刺青を入れさせてしまうのです…!
彫師によって右足の内腿に青龍を入れられる弘哉の苦痛が、かなりのボリュームで描かれ、刺青マニアの私は読むだけで興奮!ヤバイ。
佐倉との対決で死を覚悟する芦澤と弘哉の愛と絆も非常にスリリングで熱い!
この「極道スーツ」の3作目、正にBLとエンタメの究極の融合。正に傑作。
エロに関して。
2作目では無かった「尿道責め」が復活!
今回はマドラーとカテーテルの2回にグレードもアップしています。
芦澤の、柔と剛を併せ持つ、ある時は焦らしある時は引き裂くような愛撫に全身全霊が支配され、快楽に屈服する榎田。それでいて芦澤の全てを大きく包み込む聖母のような榎田の乱れる姿は、芦澤ならずとも虜になります!
「暴走するサイボーグ」
この「極道スーツ」のもう1つの柱、芦澤のボディガード・木崎と、クールビューティでいながらとてつもない淫乱でMっ気のある組の顧問弁護士・諏訪の物語のはじまり。
諏訪は木崎を持て余していますが、木崎の方はすでに諏訪に何かを感じている…?
この「極道スーツ」は、とりあえずここまでの3作は順序通りに読んでほしい。
ヤクザものが大丈夫な方には是非読んで、と言いたい。スピード感、エロ度、申し分なく面白い。
なんでレビューが1本だけ?傑作ですよ。