イラスト付き
gouman na kikoushi ha omega ni ochiru
電子書籍で拝読しました。獣人と人間の異種族オメガバース作品!
1巻はただただつらくて、タイトルで「ハピエンのはず!」と己を励ましつつこちらの2巻を読みました。
1巻では、孤独な主人公が獣人を奴隷商から買い、依存し過ちを犯してしまいます。そして自身もとんでもない目に…。
この作品では人間は男女性のみ、獣人はオメガバース性という世界で、主人公は貴族の人間、奴隷である獣人はアルファでした。
主人公は愛情に飢えており、自分に付き従う奴隷の獣人へ想いを募らせていく。
そして、獣人が己から離れる約束の日が訪れる前に、一夜の思い出をと人間でも発情期のオメガのような香りを放つという薬を使用し、理性を失った獣人に手酷く抱かれてしまう。
そこからがふたりの苦悩の始まりでした。もう痛々しいったらない。せつない!せつないなーもう!と所々涙しながら読み進めました。
人間と獣人、異種族であるにも関わらず、人間である主人公は獣人を愛しますが、獣人の方は情欲を伴う気持ちはこれっぽっちもなく。「人間にしてはマシ」みたいな感覚で。それゆえに、薬で自身をおかしくさせて過ちを犯した主人公に冷たくあたります。奴隷から助けてくれたという恩があるため、と主人公がピンチの時には手を差し伸べてくれるのですが…。
獣人が主人公を拒むのにはたくさんの理由があり、ふたりが心を通わせ合うまでまあいろいろと起こります。理解者がいないわけではないけどとても少なく…。
でもよかった、ハピエンで。泣きました。
2巻の半分ほどは番外編です。ふたりの逃避行から安住の先でしあわせをつかむまで。
あーーーーよかったなぁーーーー。と心に沁みました。
1巻で主人公をはめたり、死を促したりする輩のその後は語られないのでちょっとモヤつくこともあるんですが、語られないということはふたりに関係ないということでもあるんだろうな…ってことで、色々とつらいことがあったふたりにはこれからいっぱい幸せになってほしいです!家族も増えたことですし!