千秋 1

sensyuu

千秋 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神15
  • 萌×23
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
96
評価数
21
平均
4.6 / 5
神率
71.4%
著者
梦溪石 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
高階佑 
媒体
小説
出版社
日販アイ・ピー・エス
レーベル
VOILIER Books(ヴォワリエブックス)
発売日
電子発売日
価格
¥2,100(税抜)  
ISBN
9784865055405

あらすじ

(攻)悪を信じる魔門(魔教)の主 ×(受)善を信じる純真な美人

正派の一門玄都山を司る沈嶠(シェン・チアオ)は戦いに敗れ、崖から落とされてしまう。大怪我を負った彼を助けたのは、魔門、浣月宗の主・晏無師(イエン・ウースー)だった。
どんな状況でも人の心にある善を疑わない沈嶠。
晏無師は自らの目的のために、そんな沈嶠を翻弄していく…

複雑に絡み合う人物の関係やそれぞれの思惑、
重厚な武侠の世界から目が離せない!
アニメ化もされている古風中華BL!
夢溪石先生が描く千秋の雄大な世界をどうぞお楽しみください。

あらすじ
天下一の道門玄都山の掌教〔注1〕・沈嶠(シェンチアオ)は、突(とっ)厥(けつ)〔2〕最強の男・昆邪(クン・イエ)との戦いに負け、瀕死の重傷を負う。
偶然通りかかった晏無師(イエン・ウースー)に助けられるが、晏無師は自らが宗主を務める魔教・浣月宗(かんげつしゅう)に沈嶠を引き入れようとしていた。意識が戻った沈嶠は、視力と記憶、掌教の地位まで失っていたが、晏無師の誘いを断り、過去を確認する旅に出た。だが、その美しい容姿と、卓抜した武功のため、魔教の者に追われたり、極悪人の郡王の男寵にされそうになったり試練が続く。
そこに再び現れたのは晏無師。昆邪に敗れたのは玄都山の仲間による裏切りのためであることを知り、帰る場所を失った沈嶠は、晏無師と旅をすることにした。
気まぐれな晏無師は、武功が弱っている沈嶠を冷たく突き放したかと思うと、見た者がふたりの仲を誤解するほど甲斐甲斐しく世話を焼く。晏無師の狙いが分からぬまま旅を続けていた沈嶠は、晏無師から昆邪との戦いで失くしたはずの「山河同悲剣」を差し出され……。
注〔1〕門派を司る者〔2〕現在のモンゴルに住んでいたとされる民族名

表題作千秋 1

浣月宗宗主,50前後
玄都山元掌教,20代後半?

レビュー投稿数3

寝る間を惜しんで読んでしまう最強に面白い小説です

この度の日本語訳版小説第三巻の発売を機に、一巻から読み返しています。
こんなに寝食を忘れ夢中になれる小説があるでしょうか。
改めて読み、その面白さを3ページに一回くらいの頻度で噛み締めています。

物語は主人公である沈嶠の崖落ちスタートです。
中華コンテンツあるあるの冒頭崖落ち、これはもう
絶対の面白さを私達に約束してくれます。主人公は崖から落ちてナンボです。

そうして全身の骨がほとんど砕けるほどの悲惨な怪我を負い、生死の境をさまよう羽目になった沈嶠。
武功のすべてを失い、長い時間をかけて修練してきた内力も無くなり、そのうえ記憶も視力さえも失ってしまいます。

しかし、そのような何も持たざる境遇となってなお、品格と矜持を失わない沈嶠の生き様がひたすらに格好良いのです。
人の善性を本質とする姿勢、そもそもが穏やかで清らかな人格者であるというだけでなく、世を生き抜いていくしたたかさや冷酷さ無慈悲さ、ある種の打算が垣間見えるのが、主人公として非常に推せます。

崖落ちをきっかけに沈嶠が偶然出会ってしまったのは魔門の一派「浣月宗」の宗主、晏無師です。
晏無師は何の気の迷いか、沈嶠を助けるような真似をしてみたり、そうかと思えば次の瞬間には不意打ちで攻撃を仕掛けてきたりします。全然気も遣えないしおそらく気を遣うという言葉は彼の辞書にはありません。
横暴で気まぐれで自分勝手な俺様宗主です。でもめちゃくちゃ強い。とにかく強くてめちゃくちゃ格好良い。

沈嶠は清廉で気立ての良い人間ではありますが、ずっと道門の一派の宗主をつとめていた過去もあって、ただの人畜無害なお人好しではありません。
しかしながら、山に籠って世俗との関わりをほとんど持たなかったこともあり、いささか人を知らず世の中に通じていない部分がありました。

そんな沈嶠が、晏無師と行動を共にし彼に振り回され、世に揉まれ様々な経験を積む中で、人間的な深みが増していくのです。
また、天下の武術の極地を綴った伝説の書「朱陽策」の出現もあって、崖落ちと策略によってほぼゼロまでに減じた沈嶠のその武力にも様々な変化が訪れます。

武俠小説の一面も併せ持つ今作、武闘シーンの描写が巧みで活き活きとしています。
今にも吐血するのではというギリギリの状態で、なお手に汗握るような立ち回りを演じる沈嶠には、読んでいてとても引き込まれてしまいます。

第一巻は、晏無師と沈嶠の付かず離れずの距離感が多少近づいてきたかな?というところで一旦幕を閉じます。
心の距離感は付かず離れずですが、案外スキンシップは多いため、側から見ている人々にはいちゃついているようにしか見えないシーンも多いのが良いですね。
晏無師の一番弟子である辺沿梅とか一度完全に勘違いしていましたし。

最後に。
番外編は、沈嶠の師である祁鳳閣のお話です。
本編への理解を深めてくれるとともに二巻への期待もこれ以上なく促進してくれる素晴らしい短編です。

0

見事な作品

壮大な世界観と規格外のキャラたちを描ききっている見事な作品。
歴史、政治、バトル、冒険、人間模様などたくさんの要素が詰め込まれていてBL要素がなくても面白い。でもBL要素もめちゃくちゃ良い。
1巻は世界観や人物の紹介も兼ねられており、情報量が多く感じられるかもしれないが、それを越えた先には心が揺り動かされるような展開が待ち受けているので、是非読んでみてもらいたい。

4

もっと攻を知りたい。一気読みしてしまった。

人間の善い部分を信じ続ける美しく清らかな沈嶠(シェン・チアオ)、人間とは悪い部分が本性であると考える冷酷非道な晏無師(イエン・ウースー)。

晏無師の仕打ちには何で?となるけど、沈嶠のへこたれず前を向き飄々と淡々と生きる姿が眩しく感じました。

まだ1巻なので恋愛あれこれはないけど、酸いも甘いも知ってるお年の晏無師が沈嶠に執着がある。

沈嶠が美しいので接近しつい触る。
甘い雰囲気も吹きかける。かなり気に入ってる。
きっと出会いから物凄く気になる存在だったんだろう。

話が面白く読み応えがあります。武侠小説です。
戦います。そして2人ともかっこいい。
攻はもちろん受の危機を見逃しません。熱いです。
そして情景が美しい。

墨香銅臭作品並みに登場人物が多くキャラも立っている。

カバーイラストの2人が雰囲気にマッチしてます。
挿絵もキレイ。沈嶠が美しい。

2巻で2人がどのように変わるのか凄く気になります。知りたくて苦しいくらいだ。

この小説にはアニメ山河剣心、ラジオドラマも存在しているけど、どれも日本語版で来て欲しいです。オリジナルも日本の声優さんの演技でも聞きたいのです!

4

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う