あらすじ
古代中国によく似た世界、逞しい青年のゼランは孤独に暮らしていたが、ある夜、金髪の美青年を助ける。青年の名前はユウシンといい、男に抱かれると治る不思議な病にかかっていた。
「わたしを抱いて治療してくれ!」
「俺は男を抱いたことはない」
戸惑うゼランだったけれど、ユウシンを助けるために初めて男を抱く。
だけどこの出会いがきっかけで、実は自分が追放された皇子だと知る。ユウシンは朝廷に仕える鉄騎軍の最高司令官だったのだ。
皇子だとわかったゼランは、陰謀渦巻く朝廷の醜い権力争いに巻き込まれてしまう。
「皇帝になるより自由がいい」
一度はユウシンの元を去ろうとしたゼランだったけれど、ユウシンの不思議な病はどんどん重くなっていく。
「俺が必要か?」
ゼランはユウシンのために、次の皇帝に名乗りを上げることを決めた。
けれどもそれは、命を捨てるということで⋯⋯。
黒髪でたくましい溺愛皇子と、恋愛オンチな金髪従者の、激しくてキュンな両片思いファンタジー、『月の夜は抱かない』シリーズ第1巻、新刊続々。
※これはシリーズの第1巻です。ページ数を確認の上お買い求めください。