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okizari no tenshi
昨今のBLの中でこれを読むと、ぜんざいの塩昆布のような(笑)
そういう意味で、読み出したら止まらない、面白い作品でした。
ま、最後が無理矢理、ってところは同意しちゃいますけど。
でもって、CPになった圭一と高坂。引き取られた家の息子、幼馴染的な徹平。
このへんのバランスは良かったですが、ミステリーに引きずられた分、心情の描写がシンプルだったかなとは思います。とは言え、こういうジャンルで面白かったので神に。
エロはちゃんとあるんですが、ネタバレでいくと、それは圭一の頭の中の出来事なわけで…。あれ、コレは高坂君、頑張らないと夢に勝てないよ!(爆)
圭一的にはもう一回、高坂とラブラブ出来るんで、お得なのか。
圭一の本当のトラウマ、それが高坂の一言で払拭されると良いなと思う。
好きなんです、こういうお話。
ただし、好みは分かれそうです(^^ゞ
ミステリ色が強く、一体どーいうことなの?と思い始めたら気になって気になって、
一気読みをやめられませんでした。
ネタバレです。
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“みんな誰かの夢の中”的なお話。
辻村美月の「冷たい校舎~」か、綾辻「館シリーズ」か、はたまたラムちゃんの「ビューティフルドリーマー」か。
ただし、一般的な夢オチではありません。
高校生の高坂(攻め)と圭一(受け)は、お互いが気になる存在。
圭一は両親がおらず、同学年のあて馬クンの家に引き取られている設定です。
生徒会長の高坂、一途な圭一、破天荒で明るいあて馬クンと、3人のキャラ分けがシッカリ出来ていて、そんな3人が会話をしながら一緒に登下校する様子は、何気ない場面でありながら、読んでいてとても微笑ましく楽しかったです。
そんな日常が一転。
急転直下の展開です。
校舎から出ようとすると、その場で突然死してしまうということに気付いた高坂と圭一。
二人の目の前でバタバタと人が死んで行く描写は、原因が分からないだけにとても不気味で、何がなんだか分からないという印象。早く結論にたどり着きたくてたまらなくなります。
携帯も通じず、学校外にも人気がなく、完全に孤立した空間。
ここから逃げたいのに、校舎を出ると死んでしまう。
生徒はパニックになり、校内の雰囲気は荒廃して行きます。
そして中盤から吊り橋効果が生きてきます。
明日をも知れない高坂と圭一が、生徒会室で体を重ねる描写は美しかった。
そしてこの異様な状況の中、圭一を愛していることに気づいてしまったあて馬クンの豹変。
すわ泥沼の三角関係に…!?
状況はさらに悪い方向に進みます。
その瞬間にその部屋にいた全員が死亡する“デッド”が発動。
校内は死人の山になって行きます。
あちこちに張り巡らされた伏線と、ぞわっとするような違和感、これでもかとたたみかけるような負の連鎖。
そして本能のままに、不安を忘れようとするように、飢えを満たそうとするように、激しくお互いを求め合ってしまう二人。
決まった時間に発動するデッドの法則とは?
高坂と圭一とあて馬クンの関係は?
そしてどこまでが現実なのか?
このラストは一体…?
評価は別れると思いますが、自分自身はすごく好きな作品です。
BL作品で、こんなミステリ色の強い作品に出会えるなんて嬉しかった。
門地さんのイラストもとっても素敵でした。
ただ、どなたにも気軽にお勧め出来る本ではないので、ミステリ好きさんは一読あれという程度にとどめたいと思います。
危うく夜眠れない系な話かとびびってしまいました。
面白かったし、えっちくて好きですがこれはBLホラーを感じさせました。
地震がおき、それを境に携帯もテレビもラジオを通じない環境に置かれる。まるで、ペルソナ、女神転生のようでした。怖い敵はでてこないよ。
一気読みせず、読んで考えて読んで考えと楽しめました。
出たし、圭一の幼い頃のトラウマ、そして報われない恋、大事な叔父家族、圭一の学園生活がメインに恋のお話かな?とワクワク
なんたって、王道のマスかきで意識しちゃってーみないな可愛いノリだったからです。
がしかし、知らないうちに明るいところから暗闇にはいってしまい抜け出せなくなるんじゃないかとびびってしまいました。
地震を境に、校庭の外へでた人間が次々に糸の切れた人形のように倒れ動かなくなる。次第に、校庭、職員室、部室、次第に狭まる空間、パニックに陥る生徒たち。
大切な従兄弟と大切な恋人の間に挟まれながらも恋人の高坂とパニックな中体を重ねる。
明るくて優しかった徹平の変貌に怯える圭一。
その間にも、次々にデットスペースは増えてゆく次第に生徒たちは自殺し始め、、、
こわーいこわい!でも読むてがやめられない。
きちんと読みてのために伏線はってくれているので必要以上におびえずにすみました。
門地さんの挿絵は毎度えっちくて可愛くてよかったです。
しかし、どこからその世界にとんだんかな、、、。
現実と妄想の狭間でもがく圭一のトラウマは想像以上だったってことですね。
女神転生、ペルソナ、マトリックスって感じでした。
近代的という意味ではなく、取り入れてる内容が!
電子書籍版を購入しました。
1冊まるまる1つの話です。
挿絵なし、あとがきなしでした。
あとがき、読みたかった。
それが、読み終えての感想。
最後のオチを読んでちょっと愕然としてしまって………。
作者がどんな風にこの作品をとらえているか知りたかった。
オチ自体は、途中でヒントもあったし予想の範疇。
問題は、どこまでが圭一の妄想だったのかなぁと………。
地震から先が圭一の精神世界の中よね。
ってことは、あんな濃厚エッチもすべて妄想ってことか。
つまり、圭一は処女のまま。
もちろん、徹平の胸キュンで一途なアタックも全て圭一の妄想。
確かにね。
高校生で、あんな手練手管なエッチなんて妄想以外あり得ないとか、高坂は実際のエッチは下手くそでヘタレかもとか、徹平は圭一のことは実際は何とも思ってないかも等、色々と想像を膨らませている内に残念な気持ちに………。
というわけで、何だか読後が良くなかったので神評価ならず。
ホント、この話、好きなんだけどね。
夢オチは安易で嫌なのよ……。
パニックムービー大好きです。
夜光さんパニックですか?!と気になり購入しましたが…なんだろ、文章の感じが「これって夜光さんの作品…だよねえ?」という感じがしてしまいました。
特にえっちシーンがなんだか空々しくて。
している内容は夜光さんのえっちなんですけど、「きゃー」という悶えちゃうえっちさはなく、萌えはなかったなあ。
受けは高校生の圭一。
両親はなく、従兄弟である徹平の家で暮らしています。
攻めは生徒会長の高坂。
いわゆるモテ男くんです。
圭一は毎日、徹平と登校しているのですが、高坂とも一緒になる日が増えてきます。
最初から高坂は圭一好きだよね!という感じです。
圭一はなんとなく高坂を意識しだしますが、徹平と三人でAVを観たことで関係は加速するんですね。
や、しかし、「こんな辺りまで読んでも『漂流教室』にならないよ?」とアホうなことを考えておりました、わたし。
BLなんだから、当たり前なんですが。
『漂流教室』は年齢的にご存知ない方も多いかなあ。
地震をきっかけに、校舎から出ると人がバタバタ死んでいく。
「ひゃー、恐ろしー」と思いましたが、先にも書いたように文章の感じがのめりこめず…
そして仕方ないとはいえ、先が読めてしまう。
先が読めても楽しい作品はたくさんあるのですが、なんか夜光さんの作品ということでハードル上げすぎてしまっていたようでした。
題材もBLとしてはめずらしいですし「さすが夜光さんだわ」と読む前は思っていたんですが…
挿し絵の門地さんもえっちで素敵ではありますが、もっと暗ーーい絵柄の方の方がより怖さを演出できたのではないでしょうか。
BLでパニックものが読めるとは、本当にBLって幅広いよなあ…と思いました。しかしどう評価すべきか、非常に悩んでおります。
まず先にあらすじを斜め読みしまして、「何かが起こる」と言ったら何かあるんだろうなー夜光さんだし…と思っていたら何と災害!?これはホラーなのかSFなのか…と思っていたらパニックものの様相を呈してきて、どうなっちゃうんだろう?と戸惑っていたのですが、『仮説』で『インナースペース』が提示されたので、つまりレベルEですね!と納得し、にやにやしました。(そうすると犯人は…まぁあの人かなあ、とか考えつつ。)
真相は微妙に違っており、それまでに提示されていた情報も入りつつ斜め上だったので、ちょっとずるいなーと思いました。が、『仮説』の前はそのオチだろうなと思ってましたので当たらずとも遠からず…かな?個人的な趣味から言えば、インナースペースで通して欲しかったですね。ついでにループで。範囲の狭まりは、集中力の限界という説明で十分だと思うのですよ。
それらのギミック部分はともかく、切羽詰まったエロは良かったです。夜光さんで学生ものは初めて読んだのですが、イイですねー。何だか新鮮でした。
門地さんのイラストがまた良かったです。乳首がエロいですね!乳首攻めの威力が上がるというものです。(余談ですが読了後に門地先生のコメントに笑いました。的確すぎて。)
しかし、異常な状況下だから萌えるといえばそうなのですが…平和にこのエロスを楽しみたかったという感情もあり、一方でもういっそS・キングなみのグロさでこのパニックケースを楽しみたかったという感情もあり…。
実験作だなあ…面白かったんですけどね。特に最後の一文が好きですね。皮肉で。確かにこの作品、このレーベル位しか受け皿が無いかもしれません。あとはホリー?(笑)
夜光先生を最初に読む方はこれじゃない方が良いと思います。
でも…嫌いじゃないんだよな…。
1冊丸ごと表題作です。
長編で「1:月光」から「10:真実」まで目次がありますが、その個々のページ数はバラバラです。10以外は、圭一の目線で進んでいきます。
二人は高校生同士で、時期的にヤリたいさかりなのと、閉塞感と危機感が煽るのか、「こんな状況なのに」という状態でエロいことを結構します。色っぽいイラスト効果もあり、エロ好きには嬉しい作品です。
「4:地震」で平和な学校生活から、教室や廊下がデッドゾーンに入るとそこに居る人間が死んでしまうというホラー的な展開になります。
デッドの法則は?圭一の不可解な予兆の理由は?
圭一の両親の死も絡みながら、迎えたエンドはハッピーそうではあるのですが、「夢を見ている方が楽だった」のは目覚めてからでも感じた本心なのだろうかと思うと、ちょっと複雑な気持ちになりました。「4:地震」の途中からが夢だったのなら、圭一が望む赦しは、まだ高坂から得られていないですし…。
何はともあれ、エロくて面白い作品でした。ホラーチックですが、グロな描写はありませんので、ホラーが苦手な方も大丈夫だと思います。途中でオチが読めても、私は最後の1行まで楽しめました。
こういう一風変わったBLも増えてほしいですねー
無人島ものなどではつい「自分だったらこう過ごすかなー」と妄想しながら読むんですが、もしも自分がここに残されたら、放送部的な過ごし方をしますw
そんなことを考えながら読むのもサバイバルなお話の楽しみですね
残念だったのは
・主人公・相手をはじめキャラにあんまり魅力がなかったこと
あらすじは面白かったのでこれでキャラ萌えできたら最高でしたね
・徹平のイラストがイメージと違ったかな
もうちょっと体育会系な豪快なの想像してたんですが、ナイーブそうでした
・あと3Pがなかったことですw
なんて美麗な表紙…!しかもエロティック…!(裏がね、特に)
と手を伸ばした一冊。
なんかどんなジャンルなんだこれは?となってしまった。
生徒会長の高坂は気になっていた圭一を副会長にと誘い、距離を縮めていき、一方圭一も高坂に惹かれいく。そして両想いになるところまではよかったのよ。
ここからなぜか地震が起きて…
なぜかドラマの「漂流教室」のような流れに。
ついて行けずに「???」てなかんじです。
そんなところで盛り始めた変態生徒会長は圭一クンとのHを所望し、危機状況にも関わらず二人は初Hをしてしまいます。
そして圭一のいとこであり高坂の友達でもある徹平に、二人がまぐわっていたことがバレ、「おれもほんとは圭一のことが好きだ」と言われてしまう。うーんドロドロ…
それに嫉妬した高坂は「もう一回中でイカせろ」と。
おーい、今の状況わかってます?漂流教室ですよ!!
ネタバレになりますが、結局途中からは夢オチという…。
ほんと読後、わけがわかりませんでしたよ…?
えっ整理させて!みたいな。私の読解力がないだけなのかもしれませんが…
門地先生のイラストはほんと相変わらず素敵!しかもエロい!
これだけで楽しませていただきました。
オチ以外は好きです。
ラストで無理に整合性をつけハピエンを目指そうとして、逆に失敗しちゃったような気がする。
いっそ最後まで、映画の『CUBE』みたく、「状況は分かるけど、原因は分からないまま」みたいな小説にしちゃっても良かったんじゃないかなぁと思った。
で、救いのない悲劇的なラストでも良かったと思った――けど、木原音瀬さんあたりじゃないと、そこまで自由に書くのは難しいのかな。あとがきで「3Pの予定だったのですが、すでに話じたいが敬遠されがちかもということで、普通に生徒会長とくっつけることにしました」とも書いてたし。いやいや、もういっそ3Pのほうが良かったと思います!w
他のレビュアーさんが書いてますが、『漂流教室』みたいな話です。
外に出ると死んでしまうので、学校に閉じ込められることになった生徒たちの話。
切羽詰まった状況でのセックスは好きなんだけど…やっぱオチが(ry