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oosaka rhapsody
やっぱりなんだか海賀作品はいいですね。
このお話は海賀さんのデビュー作だそうです。
もう14年も前の作品になりますが、なかなかステキな作品でした。
入社してすぐ、大阪支社のデキる先輩・河野の下に就くことになった井上。
デキる先輩だと聞いていたのでどんな人だろうと憧れを持ちながら対面した相手はなんととんでもない人物で。
自己中心的というか周りを気にしない、でも仕事のデキる河野。
最初はなかなかそんな河野についていけない井上だったが、次第に河野をわかりたいと思い始め…。
最初は本当にこの河野のキャラの強さにどうしたものか…と頭を痛める勢いなんですが。
それでも、次第にかわいい部分が見えてくると、もうかわいい人にしか見えなくなってくるんで不思議ですよね(笑)
いや、それでも最後までここまで個性強くしなくてもいいのに、とは思ったりもしたのですが。
まず、大阪人なんですが一人称が「わし」なんですよ。
言葉が全体的荒い人ってことみたいなんですが、普通の関西弁だったらもっとかわいかっただろうに。
あと、休みの日とか予定があって、でもその予定やその友人は言えない的な理由が、同人だとか。
河野、同人イベントで売り子してるらしいです…。
いわゆる、腐男子なのか?(いや、でもBLとは明記されてなかったからNLな可能性もあるよね)
何も知らない井上が「俺も連れてって下さい!」ってついて行ってゲンナリする的なエピソードが軽く語られてるんですが、この同人関係のエピソードって必要だったのかなぁと思わないでも。
ま、河野の方が井上に先に目を付けていたとしたら、そこで同性との恋愛についての反応を見るというのはあるかもしれませんが。
こういうエピソードはない方があっさりと読みやすかったかも。
とにかく、井上はそんなキテレツな先輩の意外にあどけない笑顔とかを見たせいで胸キュンな感じになって、どんどん恋に落ちていくことになるんですが。
相手が相手なもんだから、一筋縄では行かない。
告げたところで反応がなかったり。
河野に彼氏有り疑惑が浮上したり。
河野の方もその関係を認めてしまうから…。
せつないです。
井上ではなく、なんとなく河野の方が。
で、なんか河野がとりあえずかわいいんですよ。
ああ、うまく伝えられない…。
意地っ張りなところと素直な部分が共存してて。
最終的にはちょっとベッドに誘うようなところもあって、もうギュッてしたくなっちゃうくらいにかわいく感じられました。