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fushidara na juyou tokyoukyuu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
久しぶりに引っ張り出しました。
タイトルにそこはかとなく漂うエロス。
1ページ目の再会から情事の濃密さを漂わせ、それが日常になるまで晒さずに進められます。
否が応にも期待を高めていきますが、そんな期待を更にかわして、麻野の世話焼き体質や館山の甘えっぷり。
十分に知らしめるふたりの会話でタイトルに間違いなし、と納得してしまいます。
そうして訪れる濃密な夜。となるわけですが、エロさも十二分に堪能。どんどん読み進めたくなります。
この時点でページ的には3分の1程度となり、勝手に甘々な世界が繰り広げられるのか、何かしらの事件が起きるのかと待ちの体制となるのですが。
麻野の自己完結させた初恋に館山が踏み込んでしまい、それからの、館山の存在に対しての意義的な思考にぐるぐると振り回されていきます。
恋愛感情から始まったわけではない関係。
世話を焼きたい、甘えたい、そんな重要と供給。
そこから先に何があるのか。
中途半端な関係から意味を持たせることの重さ。
麻野にとっては叶わなかった初恋をとても神聖なものに昇華させてしまい、館山への好意を恋愛感情に当てはめていいものか。
その思考の渦にぐるぐる。一旦解決してもまた、恋愛ではなく依存なのではとぐるぐる。
麻野の恋愛の基準に振り回され、あれでもないこれでもないに苛立ってきてしまいます。
最終的な所でふたりの落とし所は見つけるのですが、もっと早く解決できたはずと思ってしまい、後半のもやもやを引きずってしまう消化不良な読後感となってしまいました。
男前だけどわんこ系の歳下・館山と年上で女王様系麻野。
解説にあるように甘えたがりと甘やかしたがりで、需要と供給がなっている2人です。
主人公の麻野は、普段相手にするのは歳下ばかりで、年下を甘やかして手玉にとる(?)感じは女性的、というか女王様風です。
歳下ばかりを相手にするのはかつて弟に対する報われない恋心があったからということらしいですが・・・。
一応ストーリーはあるんだけど、中身はえろに特化していて、お話は一応あるにはあるけど…といった感じでした。
えろいシーンが多く、内容も濃くて楽しめます。年下の謙虚さで接しつつも敬語でねっとり系の言葉責めと、プライドはあっても淫乱で結局従ってしまう麻野。濃厚なHシーンが読みたい方にはオススメです。
お話は後半、麻野の館山に依存に対する恐怖だとか、心理的な面まで書かれてはいるんですが、やはりえろ重視のためかお話は上滑りしているというか、軽いというか・・・身体を重ねるシーンが多すぎて、そこまで依存に至るほど心理的に深い絆で結ばれているかと言うとなんとも納得しがたい・・・。
悪魔でねっとりなえろをさらっと読みたいなーて方向けでしょうか。
歳下の濃厚な敬語攻めはよかったと思います。