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hito girai oji to shukufuku no hanayome
人嫌いの絶世の美男子が恋した相手は、純粋無垢で天真爛漫な天使見習いの少年でした。
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天使見習いとしてのメルの純粋で慈愛に満ちた心にアドルファスだけでなく、私まで癒されました。
純粋で人を疑うことを知らず、一見ぽやぽや天然受けなメルですが、人間を慈しみ愛について語るなど、可愛いだけじゃなく天上人らしい達観したギャップに惹かれます。
それなのに、アドルファスに独占欲を抱いたり、花嫁候補に嫉妬して次第に黒ずんでいく純白の羽…!焦るメルは可哀想ですが、人間に近づき葛藤する様子が可愛かったです
一方、初めは占術師を名乗るメルを疑い、横柄な態度で冷たくあしらっていたアドルファスですが、メルの純粋無垢な心に惹かれていく溺愛変化が堪りません…!
特にメルへの恋心を自覚してからの囲い込みが凄まじく、天界へ連れ戻されると思って抱きしめ続けるアドルファスの激重感にキュンとします。
(北沢先生の素敵イラストでトキメキ倍増♡)
ラブシーンでの、メルに触れる前からガンダチ臨戦態勢には思わず笑っちゃいましたが、それだけ“メル大好き感”が伝わってきてニンマリ楽しめました!
また、人型に慣れていないメルが臨戦状態のアドルファスに驚いたり、自分の身体の変化に慌てたりして、性に無垢するぎる一面がとっても可愛い♡
王道ストーリーですが、可愛くて癒される素敵な作品で【人嫌いのクール攻め→溺愛変化】がお好き方に是非!
毒親だけど、妻として王妃としての心が傷ついたアドルファスのお母さんもメルの純粋な愛で癒されると良いなぁ…
“王妃vsメル”な展開も期待できそうなラストで、是非とも続編が読みたいです。
今回は王国の第二王子と天使見習いのお話です。
天使への昇格を目指す受様が攻様を愛する人と番わせるまで。
受様は神に仕える天使を支える天使見習いです。
天使の昇格試験はかなり困難ですが
受様は思いがけず昇格試験を受けることになります。
受様の昇格試験の問題は
"ブランデン王国の第二王子に愛する者を番わせなさい"
というものでこの第二王子こそ今回の攻様になります♪
本来神は人間界に直接関与をしませんが
清浄で純粋な魂を持って生まれた攻様は神より
負の感情や暗い欲望を感じとれる能力を与えられます。
それは悪しき心を持つ者から身を守るためのものですが
王子として生まれ、勢力争いの渦巻く王宮内で
様々な嫉妬を向けられ続けた攻様には呪いでしかなく
攻様を人間不信の塊とさせてしまいます。
それを悲しんだ神により攻様の愛の成就が
受様の天使昇格試験となったのです。
受様は神に攻様の番に出会えばわかると言われますが
受様は無事に天使昇格試験に合格できるのでしょうか!?
天使への昇格試験で地上に降りた受様と
受様の試験対象者である攻様とのファンタジーです♪
お久しぶりのChi-co先生の新刊は
chi-co先生らしい健気受が頑張るお話でした (^-^)v
地上に降りた天使見習いは試験に合格するか、
試験を断念しないと天界との連絡は出来なくなるため
まずは地上での協力者を探す事となるのですが
受様は運よく王都の司教を協力を得られ
受様は相手に触れても不自然ではない占術師となり
人々に助言を与え始めます。
教会の小さな占術師として評判になった受様は
第一王子の婚約の祝宴に招かれる事となり
攻様との接触に成功するのですが見えた相手は
"小柄で黒く短い髪の者"でした。
天界で重要なのは魂の色であり、
容姿はさしたる問題ではないのですが
人間界では神に近い金や銀を持つ者が尊いとされ、
対極にある黒をまとう者は忌避されており
王族の伴侶が黒髪というのは異論を呼ぶと言われ
攻様の番探しは難航しそうな予感しかしません。
神の恩寵を受けた為に他人を信じられない攻様
王妃ながら側妃に嫉妬し攻様を王太子にと望む攻様の母
攻様の妃の座を欲する王妃の姪姫
孤独な攻様に寄り添う相手を見つけようとする受様
神の御使いたる受様に助力を惜しまない教会の司教
受様と攻様は攻様の伴侶探しのためと
共に過ごすうちに互いに惹かれあっていくのですが
王妃による攻様の婚約者確保網も進んでいきます。
王子様な攻様と天使の受様が
どうなったらハピエンなのかとワクワク&ドキドキ、
とても楽しく読ませて頂きました。
北沢先生のイラストも
物語の雰囲気にぴったりで良かったです。
メルかそれ以外か
天使昇格試験のため第二王子のアドに愛する者を番わせるため人間界にやってきた天使見習いのメル。
早いうちに、見える!これは結末が見える!
わかっていても楽しめました。
王道といえば王道ですね。
メルの無垢さとなんとかアドに人間の素晴らしさを知ってもらおうとするところに。
また、それをなんだかんだ楽しみにしてるアドに。微笑ましかったです。
アドの深い愛情とメルの葛藤にジーンときます。読み応えがありました。
そしてやはり!な結果に。
やはりとわかっちゃいても萌えました。
きょう先生の挿絵なのでマストバイ。天使ちゃんはかわいいし挿絵も大好物なんだけど、もうひと盛り上がり欲しいな…という感じだったので萌にしました。天然寄りな可愛い健気ちゃんが大好物な方でしたら良いのでは。本編210頁ほど+あとがき。
昇格試験を受けることになった天使見習いのメル。その試験の内容は「ブランデン王国第二王子アドルファスに愛するものを番わせる」というもの。さっそく人間界に降りたち教会の司祭に協力を取り付けることが出来・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
イェロニーム(司祭)、エルヴィン(攻めの側近)、リゼット(他国の第二王女)、王妃(攻め母)ぐらいかな。
++
受けは天使見習いなので、真っ白ピュアピュア、人間をみな等しく愛してます!という方。ああ可愛い。嫌味なく感じました、ほんとに良い方。だんだんアドルファスのことが心を占めるようになってきて、それに伴い羽がだんだん白じゃなくなってきて、ショックを受けているところや、天界へ決別するところは、良かったです・・・沁みました。
攻めは母があれこれ画策しなんとか第二王子を国王にさせようとするところ等から人間嫌いになってしまった、超絶美形さん。自分を王子として敬うような様子なんかこれっぽっちも見せない受けが、一生懸命楽しいこと、嬉しいだろうと思われることをしてくれる様子に絆されて・・という様子です。最後投げやりになっちゃうところは「あんさん、それはどーゆーことですねん」と盛大にツッコミたくなるものでしたが・・・何かが超デキるとか有能とか強いとかという王子ではないのですが、カッコよさはきょう先生の挿絵により100倍になっている気がする。
おススメはやっぱり受けの天使っぷりですかね。最後の方の王子の閨でのあれこれやら、「風呂一緒に入る」やら「(朝じゃなく)昼にしてくれ」やら「腰細いな、もっと食わせなきゃ」等々、一人の俗な男っぽくなったところも良かったかな。
天使ものがお好きでしたら、良いのではと思う一冊でした!