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gusha the fool
二回読み返しました。
スゴイ。
なんだこのラスト数ページの強烈なカタストロフィは。
頭に映像を浮かべないよう必死になりました。衝撃的でした。
なんかもう、スゴイとしか言い様のない世界観のお話でした。
読み終えたとき、喪失感と脱力感にうちひしがれました。
終わりかたは、好きなんだけど悲しい。なにも解決してないんだけど、なにかを暗示している結末。希望はたぶん、点ほどしかない。
これじゃ分かんないので、軽くあらすじに触れますね。
ネタバレしたくないので、難しいな。
正統派のSFです。
主人公は二人で、一人はハヤテ。テレポーテーションの能力を持っている。総受けです。
もう一人はジューダス。攻めです。
彼らは死刑囚が集められた『ラストゾーン』という場所にいて、ひたすら戦っています。死刑になるか戦うかの二者択一で、戦うことを選ぶしかなかったのだ。
彼らが何を相手に戦っているのかは、ネタバレになるので触れないでおきます。
常に死と隣合わせのギリギリの環境のなかにいて、男たちは奇妙な連帯感で結びついている。
そこで芽生えたジューダスの片恋が切ない。ハヤテの過去が悲しい。
色々欠点のあるお話ではあります。登場人物が多すぎること、説明不足を感じること。
でも、昨今のBLにはない壮絶すぎるストーリー展開に度肝を抜かれるのは間違いないと思います。