専制君主の蜜愛

専制君主の蜜愛
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×21
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

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レビュー数
2
得点
19
評価数
7
平均
3 / 5
神率
14.3%
著者
あさひ木葉 

作家さんの新作発表
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イラスト
海老原由里 
媒体
小説
出版社
ワンツーマガジン社
レーベル
アルルノベルス
シリーズ
独裁者の求愛
発売日
価格
¥857(税抜)  
ISBN
9784862960467

表題作専制君主の蜜愛

社長
秘書

レビュー投稿数2

リンク作とは正反対の雰囲気の作品でした

長能公秋(社長 5年前に失脚してから再起した)×冷泉優一(秘書 長能への想いを秘めている)

※この作品は「独裁者の求愛」のリンク作です。

かつて若手実業家と一躍名が知られた長能ですが、証券取引監視委員会により告発され、会社に捜査が入ったことで一度失脚してしまいます。その際長能の愛人や、目をかけて融資をしていた実業家たちが次々と離れて行く中、冷泉だけは長能の元に残ります。5年後、再起し会社を経営する長能の秘書として働く冷泉は、長能への恋心を隠し、あえて挑発的な態度で接することで身体だけの関係を続けます。

「独裁者の求愛」という作品で、脇キャラとしてちょこっと登場していた長能と冷泉(この人は電話の声だけの登場でした)が今作の主役です。「独裁者の求愛」では主役の二人は感情的な(言いたい事を言い合う)キャラで、どこかコミカルな雰囲気もあったのですが、今作の主役の二人は感情を内に秘めるタイプで、本当は長能の事が好きなのに、傍にいる為にわざとビッチ的な態度を取ってしまう冷泉視点ということもあり、キャラも雰囲気も全く正反対な話になっていました。

冷泉の外面と内面のギャップや長能への気持ちは、冷泉視点ということで痛い程分かるのですが、相手の長能がなかなか尻尾を掴ませないというか、ほとんど態度に出さないので本当に分かりにくいんですよね(読んでいると「おや!?」という部分があり、何となく独占欲みたいなものを匂わせてはくれてますが)。そのせいで最後までなかなか二人の距離が縮まらないのですが、ある出来事でキレてしまった長能が意地を張るのを辞めた!とばかりに、いきなり饒舌になり冷泉への気持ちを表に出したことで、ようやく冷泉も内に秘めていた気持ちを伝えることが出来ます。…そして想いが通じ合った二人のHと、あとがきの“おまけ”で読める二人のその後(長能視点)の以心伝心なラブラブ振りを楽しませてもらいました。(あと途中で出てくる冷泉の剃毛シーンがやけに印象に残りました。生えかけなのに見られちゃうとか…笑)

2

素直になるのが難しい人たちの恋愛

一度失脚を経験しているベンチャー企業の若き経営者とクールな秘書の、なかなか素直になれないストーリー。

「独裁者の求愛」のリンク作で、実はこちらの方が後に出たようですが私はこちらの方を先に読みました。が、特になんの問題もありませんでした。

実は深く愛しているのに、「あなたを憎んでいるから、あなたが我を失う様子を見たいから」という体を装って身体を差し出す秘書と、本当はそれに気付いているのに確信が持てず傲慢な支配者の顔でしか向き合えない社長。

読んでいる側にはふたりの本当の気持ちが分かっているので、「なんでもう少し素直になれないの?」とジレジレしてしまう…という作品ですね。

SEX描写はかなり濃厚。秘書が社長のために強姦されかかるようなシーンもあります。極端なところもあるとはいえ、どうしても素直になるのが難しい関係ってのもあるよね、などと思いながら楽しみました。

1

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