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tengoku no ame
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
読み応えのある話でした。
気楽に読める内容ではないし、特に忍の生い立ちと父親との関係は苦しいものがあったけれど…読後感は悪くなかった。
忍が死から生に目を向けられるようになって本当に良かった。
真実を知った時のお兄さんの衝撃は相当なものだったとは思うけれども…関係が断ち切られることなく続いているようでホッとした(●´ω`●)
でもお兄さん…父親から今際の際に「忍を頼む」って言われていたことはもっと早く言ってあげて!
言う機会がなかったのかもしれないけど、それ大事だから
父親との関係に中学生ぐらいの時からずっと思い悩んでいたんだから…。
(※本当はもっと前だろうけど、父親の告白は中学生の時なので)
アレな場面は沙野さんらしく大変でした(*ノдノ)キャ
しょっぱなからウイスキーを某所(前にあるモノ)から吸収だとか…急性アルコール中毒にならんように気をつけてねって思ったw
「糸萌え」が発動されたらしく、その辺りの描写も美味しかったです。
(忍からしたら非常に気持ち悪い体験でしょうが)
死に囚われた麻薬取締官の、己の宿命との戦いを書いた作品。そこに恋愛要素が加わる感じで、比率的には6:4で、ラブとかエロは若干少なく感じました。
が、主人公の過去や麻薬やその製造者をめぐっての暴力団や警察や麻取のバトルや捜査など、内容はギッシリだったので読了感は満足です。
麻薬取締官の忍は、常に自分を追い込むようなギリギリの捜査を行ってきた。
今回も、通称『ドア』という爆発的な勢いで流通しているドラッグの囮捜査に駆り出され、その捜査中に暴力団壬組のフロント企業の社長•加駕と出会う。
『ドア』に深く関わりがある壬組を探ろうと加駕に近づく忍ですが、ドアを使われ陵辱される。そのうえ正体もばれ、ダブルスパイとして加駕と手を組みドアの真相を暴こうとする。
主人公の忍がけっこう重い悲惨な過去を持っています。
今は亡き父やエリートの兄との確執、自分の出生の秘密やらで、自分の存在を否定し続けて来た忍は、捜査中摂取してしまったドラッグに取り込まれそうになります。
それを救ってくれるのが加駕という存在で、オレ様な強引さの中に見え隠れする優しさと忍への情が、殺伐としたストーリーの中に温もりを添えてます。
現壬組組長の愛人•聖人や、ドラッグの製造者•リシという諸悪の根源に近づくにつれて、忍の出生のさらなる秘密が明らかになり、どん底に堕ちる忍。
しかし想い人である加駕の存在や、暗い感情に覆い隠されていた根底にある芯の強さでそれらの真実を受け止めた上で事件を解決へと導きます。
死と隣り合わせで脆くて危ない忍が、加駕と生きたいと思えたことはほんとに良かった。
エロはマニアックなプレイとかはありません。逆にドラッグが絡んでちょっとイタイ描写もあり。
でも、麻薬の禁断症状を抑える効果的方法が、加駕とのキスという流れが出来るので、加駕と忍の雰囲気は終始甘めだったような印象です。
加駕は最初から忍に気があったけど、ネガティブ忍が勝手に悶々と悪い考えに向かってくパターンでした。
忍の出生の真実は拭い切れないものなので仕方ありませんが、兄とのわだかまりもとけて、上手いことラストはまとめてあったと思います。
けっこう前の作品ですが、古さを感じさせない読み応えのある一冊です。
他の沙野先生の作品と比べると、文章(とくにエロの部分)にいやらしさがあまりなく、わりとアッサリとした印象なので、あの沙野先生のねっとりと絡みつくような描写が好きなわたしとしては若干物足りなさも感じます。(とくにエロの部分)
でも物語としては恋愛、過去の因縁、敵とのバトルと盛りだくさんな内容なので、とても楽しめました。
ヤクザの関連企業の社長・加駕×潜入捜査に長けた麻取・忍のお話。悪質なドラッグを巡る緊迫した攻防は面白く、二人の恋愛部分に関しては意外と甘やかで良かったです。加駕が結構紳士で素敵でした。
しかし忍の抱える過去のエピソードが重すぎて、メインの事件が彼の出生に関わってくる展開もなんだか理不尽でモヤモヤしました。忍自身は何も悪くないのにあんまりだ…。加駕が忍に惹かれていた理由もちょっと強引だったかなぁ。「偶然」という設定は多用しすぎると興ざめしますね。