ベッド・オブ・ローズ

ベッド・オブ・ローズ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
7
評価数
3
平均
2.7 / 5
神率
0%
著者
十掛ありい 

作家さんの新作発表
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イラスト
白コトラ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
価格
¥855(税抜)  
ISBN
9784344810532

あらすじ

冷酷非道の王として知られるライオスは、服従を頑として拒む異教徒の預言者・アーロンを屈服させるため、自らの城へ攫ってくる。
虜囚の身であるにも関わらず、民に慕われ、神のように崇め奉られる美貌のアーロン。
一方、暗愚と陰で囁かれる自分とのあまりにも違う姿に嫉妬し、ライオスはアーロンを貶めようと決意する。
しかし、体を開き快感に涙を流しはしても、アーロンは決して屈しようとしない。
その高潔な心にライオスは、徐々に惹かれていくのだが…。

表題作ベッド・オブ・ローズ

冷酷非道の王・ライオス
異教徒の預言者・アーロン

レビュー投稿数2

孤独な二人が出会って…

古代エジプトものです。
あんまり詳しくはないのですが、古代エジプトものといえば有名どころの漫画を読んだことがありますので読みやすかったです。

古代エジプトの王・ライオスと、異教徒の民の預言者・アーロン。
立場の違いから最初は無理矢理関係を結ばされます。
王という立場でありながら孤独なライオスはその満たされない気持ちから、アーロンに辱めを与えてしまうのですがお互いの立場が分かってくると同時に徐々に気持ちが解れてきて――。

そんな二人の関係に、更に周囲(王の回りや、アーロンの仲間)の思惑が絡んできて、といった恋愛だけではないお話が好きな方にはいいのではないでしょうか?

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冷たい狂気の果てに見えるもの

確かに作品は読みやすいんですね、とても。
でもって、ライオスってどうも読んだ限り「正直になれない自分」を一人苦しく抱えていた悲しい少年だったのかもしれませんし(かれの一歩誤れば蛮勇として批判されるアクティビズムはそれをイメージするのはたやすいくらい)、アーロンはアーロンで複雑すぎる環境を生き延びなければならなった過去(エグザイルの典型例)が絡み合って読み手がもどかしくなるようなストーリ-になっています。

だからこそ、ゆがんでいるように見える濡れ場もまた、「冷たい狂気」の中の1ケースとして見えてきますし、そこには「愛」だの「萌え」どのいった言葉がものすごい陳腐なものとなって描かれようとしています(結果からいえば十掛さんは妥協していますが)。
少々痛い記述があるので、読み手を選んでしまっているとは思いますが、ご一読はあってもいいと思いますよ。

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