魔性のαとナマイキΩ -Be mine ! sideR-[中]

二人の関係に変化の２巻

BL小説投稿サイトの作品だから、こちらの書籍の評価はないのか。と思ったら、三兄弟の長男、次男、三男と順に電子書籍開始されているのですが、そちらにも評価が無く、唯一評価がある長男編は書籍化されていないという状態でした。不思議ですよ、エクレア文庫さま…。

サイト未読で読みました。
［上］同様、［中］にも長男、次男カップルも登場します。そちらのカップルも気になるところですが、まずは今作の三男カップル！

あらすじの内容から、恋愛報道は誤解だと解けて…という王道な展開です。しかし、その恋愛報道がキッカケで、零士は俳優業を放り出しても構わないくらいレキへの思いが募った自分に気が付き、その覚悟を目の当たりにしたレキは意地を張っていた心が揺らぐという良き流れになります。［下］へハッピーエンドに続く感じです。

割と普通にベタ甘だった零士なので、自分の目力が効かないことから興味を持ったという軽いキッカケをすっかり忘れてましたよ…。他にも目力が効かない人に出会ってもレキじゃなきゃダメなんだというので思い出させてくれました。

ただ、レキが零士から距離を置くキッカケになった零士の失言が、彼らしくなくとってつけたようで違和感を覚えました。もっと他の表現を使いそうなんですがねぇ。

レキと零士が一人称でそれぞれ語る書き方になっており、同じ出来事をそれぞれがどう感じたか分かるようになっています。文章形態でないのでその辺りは読みにくく感じる方もいるかもしれません。