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1巻から9巻までの大作を読み終わりました。これは一般作だけど、確かに腐女子の心の琴線に触れる名作。何度もちるちるの匂い系小説で紹介されるだけの事はある。
物語もサバイバルSFとして大変面白い。かなり残酷なシーンもあるけど。主人公の紫苑とネズミは紫苑12歳の時に運命の出会いをし、4年後に再会してから物語は動き出す。1巻から9巻まで終始過酷な状況で命の安全が保証される巻なんて一冊もないんです。
しかし紫苑のネズミに対する一途な想いが唯一この物語での救いであり甘美な所。紫苑はエリートだけどどストレートで天然な性格です。でも自分の最愛の人が誰であるかはよく知っていて迷いがない。腐女子が悶える名台詞も満載です。性愛シーンなどないんだけど(キスはある。尊い)とにかく萌える。
ネズミは紫苑のストレートな想いに戸惑いつつも絆され受け入れている。というかお互いが初恋の人同士みたいな感じに私には見えます。少年2人は仲間の力も借りつつ2人きりで巨大な悪に立ち向かい勝利を手にします(多大な犠牲はあります)。2人の仲がその後どうなったかはフワッとした終わり方ですが(まあBLじゃないんで)、ハッピーエンドだと私は思います。一般作は解釈色々ありそうなので攻め受け明記はしませんが、私はやはり天然攻め×ツンデレ受けが好きだなあ。なーんて。
とにかくストーリーも萌えも素晴らしく読んで損はない名作です。文庫は一冊が薄く、読みやすい文章なので9巻でもすぐに読めました。内容が面白く続きが読みたくなるってのもありますが。
過去にアニメ化もされていてキャラデザインも美しいです。登場する仲間のキャラクターも皆魅力的。続編?番外編?のビヨンドも購入したので楽しみが続きます。