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oshi no tame nara ummei datte kaete miseru
下巻から、スライム魔王の登場。そして女神降臨と謎解き。
★「魔王推し」の幼女➡嫉妬で墜ちるエミリ➡「愛されたい」魔王➡意思表示下手が軸。
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●勝手にアルカナ・ダンジョンに勝手に行ったパーティ4名:第三王子ユリウス、公爵令嬢、伯爵令嬢、伯爵子息を、助けに行くリオ。
山の上から地下に向かう洞窟型の未踏のダンジョンには、Bクラス級のエッチな魔物が居る。
そこで、伯爵のバカ子息が投げた聖杖でリオは負傷。
(ここから、リオが他の場所へ飛ぶ。つながらない場面がある。)
●瀕死のリオを案じるシルディオス。
最高神官エルドラドから受けた、女神の神託を思い出す。
「運命を変える為に あの子は自分を犠牲にする・・」
「未だ時ではないので、帰す・・」
意味深。いつか、リオは女神に連れ去られてしまうのか?と不安になるシルディオス
上巻は、リオがシルディオスを追いかけて、下巻は死にたがりのリオを追うシルディオス。
・・と、面白くなるのは下巻から。
上下巻通しての感想、
魔王の呟きと、エミリの呟きが、鍵。
エミリは庇護者であろうとする女神、だけどずっと前に告白をしている。
エミリも、魔王も、片思いの寂しがり。
伏線の仕込みモヒントも上巻にある。
伏線回収の下巻は、上巻を読んでからをお勧めします。
?な箇所や、web小説にありがちな寄り道箇所もあるけど、楽しめる冒険譚だった。
余計な寄り道箇所を削いで続編に後回ししたら、半分程の量になると思うし、粗筋が分かりやすくなると思う。
今回は双剣遣いの剣士と仮面の魔法使いのお話です。
受様がこの世界に転生した意味を知り
攻様とともにある未来を見つめるようになるまで。
受様は8才の時に侯爵家の三男として生まれた
この世界がゲーム世界で自分が悪役だと気づき、
今世でのバッドエンド回避を図るとともに
ゲーム内での受様の推しシキャラである攻様が
力が有りながら不遇な待遇に陥る未来をも
回避すべく行動するようになります。
女神の愛された受様の能力は半端ない上に
いつも攻様の一挙手一投足に一喜一憂する受様に
攻様の心は独占されていくのです。
攻様達のパーティはその実力から引っ張りだこですが
彼らが北の魔物の撃退に向かっていた間に
受様はギルドの頼みで能力もないのにダンジョンに入った
王子と伯爵家の兄弟の援護に向かいます。
受様にとってはそれほど困難ではない依頼のはずでしたが
彼らを助けるため瀕死の状態に陥ってしまい
行方不明となってしまうのです。
戦いから戻ってきた攻様は受様がいない事が信じられず
王子達をボコッても気が済まず
少しの手篝を元に受様を探しに駆け出します。
果たして攻様は受様を救うことができるのか!?
本作は先月発刊された
「推しのためなら運命だって変えてみせる上」の
続刊にして完結巻になります。
受様が攻様の為にゲーム世界の出来事を変えていった故か
攻様パーティの辿る未来もゲームとは違っていきます。
それでも攻様にとっては良き方向に向かっていくなら
受様にとっては無問題だったのですが
まさかの危機に陥った受様は攻様が無事なら
自分の命すらも手放す事を躊躇わないのです。
そんな受様を攻様が許すはずもなく
そして受様を何かと助ける女神もまた
そんな受様を許さなかったのです。
受様がこの世界に転生した理由、
この世界の女神と受様の関り
受様が未来を変えた事により変化した世界、
そしてこの世界を歪めていた存在等々
上巻だけでは思ってもいなかった展開の連続で
自分自身よりも攻様至上主義な受様には
時にハラハラが止まりませんでした。
生き続けることが必ずしも幸せなことではなく
大切な人共にあるからこそ幸せなのだと
受様が自分事として気づくも遠く
攻様の手を取るまでドキドキ&ワクワク、
とても楽しく読ませて頂きました。
異世界転生モノって
ある意味隠された秘密がどこで明らかになるのかと
それによって状況がどう好転(悪転)していくのかが
かなり肝心だと思います。
本作も少し説明不足というか
かなり唐突な展開ぽいところがあったのですが
思い返すとソレが伏線だったのね!! と気づけたので
読手次第なのかなと思います。