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前作、ブルードラゴンで「上海での再会ってなぁに?」って疑問をまき散らした話がこちらに入っていました。
おかしいなー……って思ってたんですよね。
結構記憶力いい方なので、忘れてるってことはあんまりないはずなのにちっとも思い出せなくて。
どうやら、雑誌に掲載したやつを文庫に落としてなかったみたいです。
作者さんの後書きには「雑誌もよろしくお願いします」って書いてあるけれども、雑誌はその時期を逃したら買えないので、今更お願いされても困るなー……というのが、正直なところです。
本は残るけど、雑誌はなかなか残らないですもんね。
という訳で、話の内容としては。
魔都・上海で、ハルキが出会った「上海マリィ」と名乗った謎の娼婦は、なんと単独で本当の「上海マリィ」の行方を探ろうとしていたシャルルの妹・マリィだった。
「マリィ」という名前だけでも、いつになくシャルルが動揺するのを見るハルキの胸は切なく痛むのだったが……という話。
外交官が娼婦に奪われてしまった文書の行方を探ろうとして、アタックしてみたら、シャルルの妹が出てきた……という話。
どうやら利害が一致するように思えたので、なんとかシャルルに了解を得て協力体制に持って行こうとしたところ、シャルルに連絡が取れない。
挙句、シャルルが帰ってきたと思ったら、マリィとシャルルは鉢合わせで、マリィを泳がせていた龍の手先に殺されそうになるし……で、散々なハルキ……と、そういう感じでした。
発行された巻の順番に小説を読んで行ったら、完全に結末を知っている話の種明かし程度の感じになってしまうので、目新しさはありません。
個人的にはブルードラゴンの前に、「上海小夜曲」と名づけられたこちらの話を先に読んだ方がいいんだろうな……と、思います。
そして、ブルードラゴンの後の話の「上海狂詩曲」も収録。
相変わらずもどかしいままですが、ちょっと時間軸に戸惑いましたが、こちらは大分ラブ要素が増えてきているように思えるものの、相変わらず、ハルキとシャルルが噛み合わなくて、戸惑う感じでした。
何というか、ハルキが早く幸せになれればいいのになー……と思ってしまいました。