甘美な鎖

kanbi na kusari

甘美な鎖
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
8
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%
著者
杏野朝水 

作家さんの新作発表
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イラスト
小山宗祐 
媒体
小説
出版社
ワンツーマガジン社
レーベル
アルルノベルス
発売日
価格
¥857(税抜)  
ISBN
9784862960443

あらすじ

母と自分を捨てた北垣組組長を父に持つ清良の前に、父の使いとして現れた側近の岩佐。
極道でありながら静かな雰囲気を漂わせるその男に、たった一つの昏い願いを叶えるために近づく清良だったが、抱えこむ哀しみに気づいてくれた岩佐に慰められていき…。
何も知らない身体を宥めるように悦びを教え込んでいく岩佐の逞しい腕に、離れたくないと望んでしまうほど馴染んでゆく清良。
必ず後悔すると知りながら、囚われるように溺れていくが―。

表題作甘美な鎖

組長の側近・岩佐(40前後)
組長の妾の息子・永井清良(高校生)

その他の収録作品

  • 甘美なひととき
  • あとがき

レビュー投稿数2

忠実さを裏切るものは、愛

いつもの杏野さんよりハード目で、かなり離れた年の差ものでちょっぴり極道な話です。
年の離れた子供を大人の手管で優しく可愛がる話かと思えば、とんでもない。
猫の皮をかぶった虎と牙を隠した幼い獣とで、腹の探り合いと言った方が近いです。

この話の脇役で出てきた義兄と久保がメインのリンク作『爛れた楽園』が出ています。
今作の岩佐×清良の様子を彼ら側からみるとこうなるのかと、より理解が深まった話なので、こちらも是非。

組長の側近でボディガード・岩佐(40前後)硬派攻め×組長の妾の子・永井清良(高校生)芯が強い受け
病弱だった母がヤクザの父への恨み事を言って亡くなって、笑顔を仮面にして生きてきた。
世話になっている叔父の家に、組長の側近の岩佐が現れて、父親が会いたいと言っていると聞かせられて。

母親の復讐をする為には、側近中の側近の岩佐に怪しまれてはならない。
目利きの岩佐を騙さなくてはらないのに、岩佐が愛しくなってくる。
頼りがいもあって優しく自分に忠実な男に、生温い高校生が落ちない訳がなく、恋と復讐とで悩みます。
本心がつかめない男なので最後の短編を読むまで、何を考えているのかが正直わからなかったです。
愛があったことを発見出来たことが、囚われてしまった清良の救いだと感じました。

物腰もソフトで一見極道に見えないが、岩佐も極道の男。
最後まではいきませんが、幼くて性に不慣れな身体から絡め取ろうとする手段は、行為が優しければ優しいほど根底に鬼畜さを感じました。
この人は組長一途で、その為には手段を選ばないんだなと、優しさにゾクゾクしました。
敬語が取れて本性を見せてからの変身には、岩佐という男に痺れずにはいられなかったです。
側近なだけのことはある忠実さと酷薄さ、そんな男にもあった愛。
渋い岩佐さんがよかったです。
敬語攻めと敬語捨て去りバージョンと2パターン楽しめて、岩佐さんの本性ってそっち!と驚きながら萌えました。
イラストでは若く見えますが40前後ということなので、折角なのでもうちょっと上目な年齢で描いて欲しかったです。

甘美なひととき。
義兄×久保が二人を抗争から守る為の計画に加えて、恋の橋渡しをしています。
組長の息子である清良と関係があることは弱みであり、組長への裏切りであるということに、ようやくここで気付きました。
あの忠実な岩佐さんがそれでも関係を持ったということは、それだけの覚悟があるということで。
言葉にしていない想いが重たいです。

エロ:★3 極道なのに、無理矢理なしで甘め。ですが、敬語攻めを捨てての制裁Hが濃くて萌えました。
総合:★4 清良の復讐と愛に揺れる過程と、そして結末の意外性がよかったです。受けの年齢がもっと上だったら、より萌えたかも。

1

ないないづくし

杏野作品初見です。
裏表紙のあらすじを読んで購入したのですが…ううううーーーーん。
どこに萌えどころを持っていっていいのかちょっと悩みました。
とにかくなんというか、ないないづくしな感じで。
極道ものなのに極道らしさがない。
攻め40代前後×受け15歳なのに挿絵が全くそう見えない。
受けが何がしたいのかよくわからない。
攻めがどうして唐突に受けに手を出したのかよくわからない。
義兄がキャラが濃い割りにポジションがよくわからない。
なんというか、全体的に説明不足?の感あり。
特に挿絵が設定どおりに見えないのは致命的な気がします。
攻めは40には見えないし、受けも15歳には見えない。うーーーーん。
萌えどころはいろいろ散りばめてあっただけに、ちょっと残念な感じがしました。
おまけの短編が、せめて攻め視点だったりとかすればよかったのに。

1

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