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shitsuji no junan todannnasama no himitsu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
この作品は、ストーリーとしてはタイトル通り『執事の受難』と『旦那様の秘密』です。もう直球です。でも実際には、執事の受難は『ハル』を巡る事情が根幹にあるんですね。
しかし、旦那様の秘密は・・・意外と言えば意外でしたが、うん確かに『秘密』かもね。言いにくかったのもわかるし。もうホント可愛いよ、旦那様!
ハルの出生に関しては、もういわば『お約束』の範疇というか、意外性は求めていないので(少なくとも私は)見え見えでもいいんです。
上巻から引っ張った執事・フライトさんも、容疑が晴れて牢から出られたし、キアランもなんともいいキャラクターでした。このCPはホントお似合いですね。いや、メインの2人ももちろんお似合いですが。
それにしても、書き下ろしの短編の激甘なこと!いや、よかったですよ。ハッピーエンドのダメ押しって感じでした。
ここまで大っぴらに結婚式(名前は違いますが)&披露宴っていうのも珍しいんじゃないでしょうか。外国ものファンタジーならではってところですね。
まあ、椹野さんはかなりお好きなようですし、外国・ファンタジーじゃなくても関係ないようですが。
いやあ、ここまで初々しいCPってそうはないですよ!読んでて身悶えするくらいでした。堅物で朴念仁なのに、無自覚に甘~い台詞を吐くウィルフレッドが素敵です。なんて微笑ましいCPなんだろう・・・
きわめて個人的な好みで言えば、ハルの荒い口調が苦手なんですが、それを除けば何も言うことがないくらいホントに好きなシリーズです。
ここで終わり、と思っていたのに、去年いきなり続きが出てびっくりしました。
というわけで、シリーズは『新婚旅行と旦那様の憂鬱』上下巻へ続きます。
執事の受難と旦那様の秘密の下巻です。
私は刊行されてからだいぶたってから読んだので上下巻とも一気に読めたのですが、これは、上巻で待たされた人はちょっとたまったものじゃない!というところで終わっています。
謎が謎を呼ぶ展開とでも言いますか。
ハルの出生の秘密が明かされる重要な内容になっています。
ハルが育ったネイディーンの家という孤児院で院長が殺され、その殺人事件の犯人として捕らえられてしまったのは、なんと執事のフライトでした。
黙秘を続けるフライトに、なす術がないウィルフレッドとハルの前に色々な事実が明らかになっていきます。
ここで盛大にネタばれするのもどうかと思いますので、ぜひ読んで頂きたいのですが、ハルはとても愛されて巡り巡ってこのマーキスという街にたどり着いたということ。
そして、それはウィルフレッドも同じで。
最後のほうのハルのセリフにウルっときてしまいました。
番外編でマーキス独特の方法でウィルフレッドとハルが結婚するというお話が入っています。
それも二人らしい温かなものとなり、周りの、つい応援したくなってしまう二人に色々としちゃうところもほんわかします。
何度も読み返してはほわ~っとした気持ちに浸れる作品だと思います。
椹野さんらしく、色々なお料理もたくさん出てくるので美味しそうな本です。