お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
saigo no terrorist
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
相変わらず谷崎さんの作品は面白い!
こちら、とにかく表紙がマッチョなので書店ではちょっと恥ずかしい(服着用ではありますが)かもしれませんが、オススメです。
攻めの威士は、日本最大規模・興津組本家金庫番として有名な男の一人息子。
少年院出で、頭で考えるよりも体が先に動くタイプ。
受けの凪は、西洋史専攻の大学生。
おっとりとした様子は、名は体を表すを地でいく青年。
病床の母親の看護をしています。
舞台は京都と大阪。
興津組直系・宗興会総長の氷川から病人の面倒を頼まれた(命令された)威士。
嫌と言えない恐ろしい記憶のある相手であったため受け入れたものの、その相手である蓮は一筋縄ではいかない少年でした。
そして、病院で出会ったもう一人の人物、それが凪です。
三人が出会った時、威士は18歳、凪は20歳、そして蓮は15歳。
威士は凪に拒絶され、凪は一人で母の看護をすることを決意し、蓮は差し出されたレールへ自ら乗る決意をする。
若い三人にとっては、それぞれ転機のような季節になりました。
そして三年後、再び再会することに。
この巻は一応、威士と凪の話なわけですが、次巻以降は蓮が主となるようなので、蓮に対する記述もとても多いです。
威士は熱い太陽のようですし、蓮は月の下でしか生きられないような、そして凪は名前の通り凪いだ海のようという三者三様の青年たち。
この三人が今後どうなるのか次巻を読むのが楽しみでもあり、今回の凪のように悲しい目にあうキャラがいないと良いなあと心配なめんもあります。
こちらの作品も『真音』同様、視点がはっきり分かれていません。
同じ章でも、視点が威士だったり凪だったりその他の人だったり混ざっていて、視点分けされている作品に慣れていたので読みづらさはあります。
谷崎さんの作品でも『リセット』などはきちんと分かれていたので、昔の作品だからなのかな?とも思うのですが。
丸ヤ物といってもどちらかと言うと人間模様の部分が多いため(次巻以降はまだわからないのですが)、ひじょうに読みやすく頭で場面を想像しやすい作品でした。
谷崎先生、初読です、多分。
「うわっ!面白ーい!これ!」
1ページ目読み始めから興味の加速がどんどん上がって飛ばして読んでました!
文章は飾り気なくストレートなんですが、それが、このヤクザの世界にすごく合っていて良いんです!
だから読み易いのか、ズンズン進む!
多くの老若の男達の人となりが詳細に魅力的に書かれていて、自分の中でちゃんと整理したくて相関図まで作ってしまった程でした!
1巻め【~胎動~】とあるように、主キャラの出会い編です。
「威士(たけし)18才」=カリスマ性・情熱・雄々しさ
「凪(なぎ)20才」=穏やかさ・上品・柔らかい強さ
「蓮(れん)15才・」=賢さ・冷静さ・恐い物知らず
特徴を持った3人が桜の季節に出会い、この1冊で5年が経過するのですが、密に繋がっていく若者達の成長と、同系組ヤクザ連中や威士の実父ら大人達が3人に関係する様が、冷淡だったり優しかったりして、とても面白かったです!
自分にないものを持っている相手、威士×凪のBL部分は切なく辛かったのですが、お互いが大切に思い合う姿には幸せを貰ったような・・・
「俺のもん、いつも欲しいと思ってて」
凪に素直にあけすけに言う威士に、可愛い男を感じたかな♪
当たりました!嬉しいです!次巻も楽しみです!
事件は彼是あるんですが、ネタバレしたくないのでこの辺ですみません^^;
ココナッツさん、初めまして。
わーヽ(^o^)丿コメを戴いて感激です♪
登場人物が多いのにそれぞれが埋もれてなくて、
主人公達の動き・主人公達の周りの変化が頭に描かれて、
当時ワクワクして読んだのを思い出しました♪
確かに威士のガチムチ表紙は女性が手に取り難いかも知れませんがw
でも、ココナッツさんのマイページにお邪魔したら、結構○ヤとか硬派タッチが好みな方ではないかい(笑)゛と、橘と好みが似ている方だと、そう思いましたヨv
嬉しかったです^^
どうも有難うございました!
橘盾
はじめまして、ココナッツと申します。
谷崎さんの他の作品も読みたくて探していたところ、橘盾さんのレビューでこちらの作品を読みました。
本当に面白くて、はやく2、3巻が届かないかなあと心待ちにしています。
良い作品に出会えました、ありがとうございます^_^
最後のテロリスト1作目。
谷崎さんの893もの大好きです。
そして今回の舞台は関西です。
主な登場人物は3人(威士、蓮、凪)なのですが
特に興津組氷川に目をかけられている威士と蓮が男くさくてカッコいいです。
頭のつくりは全く違いますが、それぞれに良さがあって素敵です。
そして、そんな威士が一目惚れしてしまったのが代議士の息子の凪。
住む世界の違う二人ですが、惚れてしまったものは仕方ないですよね。
凪の抱えている孤独や闇を、ちょっとおバカな威士が一生懸命守ろうとする姿にやられました。
続きが気になります。
電子書籍で購入。
挿絵あり、あとがきあり。
3冊全て読んでの感想です。
「神」評価です。
題名、あらすじから受ける印象と、実際の読了後の印象は異なってました。
いい意味で裏切られました。
カップリングも。
すごく、好きな感じ。
蓮と威士の関係性。
会話のテンポ。
脇役も含めて物語の登場人物がみんな生き生きと動いている感じ。
作品全体を駆け抜ける疾走感。
すべての雰囲気が好き。
同じような雰囲気で大好きな作品がありました。
『テッペンカケタカ』石原恵さん
本作の疾走感が大好きな方は、是非、手に取って下さい。
何の情報も入れずに読み始めると、カップリング予測が見事外れました…。
谷崎先生の小説はいつも外れますね。とてつもなく運命的な出会いをして、描写も力を入れられているので、てっきり二人が…と思うと違ったという展開が多いです。色恋よりもっと濃い男同士の絆を理想とされているんでしょうか。
威士、蓮、凪の三人の結びつきがイイ感じです。谷崎先生は男三人の関係性の描き方が上手だなーと感心します。シンプルな三角形にはならない位置関係が絶妙で心地よいです。
表紙は強面風なので、ドンパチが盛んなストーリーかと思うと、内容は意外に人情ものの優しめの作風で、LOVEに力を入れられていました。威士と凪のカップリングに萌えました。若さ故のお互い真剣に相手を思いやる二人の姿が眩しくってw 対照的に威士と蓮のお互い素直になれない関係も好きです。
威士にとって同時期に出会った掛け替えのない二人が別次元の存在として描かれる所が良かったです。どちらが唯一の存在でなく。
京都が舞台なので、はんなりとしたムードで締めくくられました。派手なストーリーでは無いですが、登場人物が魅力的なので、没頭して読み進めました。終盤もっと盛り上がりがあれば、なお良しかと思いました。
まだ物語も序盤のようで、どの様にストーリーが動いていくか楽しみです。タイトルにどうストーリーが至るのか気になります。法律を味方につけた蓮は怖いもの無しになりそう。心配なのは蓮の体の事。悲劇的な結末になって欲しくないな。