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shitsuji no junan to dannasama no himitsu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
『作る少年、食う男』の続編ですね。このシリーズ大好きなんですよ。
ハル(受)が16歳まで育った『ネイディーンの家』という孤児院の院長が殺害され、その容疑者としてウィルフレッド(攻)の屋敷の執事・フライトが逮捕されます。
そういうわけで、前作でも無駄なくらいに目立っていた色男の執事・フライトさん(見えないけど40代半ば)が、ある意味メインの一角に躍り出た(?)わけですが、なんと言っても彼のハニー・キアランが・・・いやもうものすごいインパクトでした。
とりあえず上下巻の上巻ということで、謎は謎のまま(フライトさんは投獄されたまま)続く~になっちゃいます。
そして、幕間のように差し入れられた最後のフライトさん一人称の短編(その名も『執事の独白』)がよかったです。牢の中でひとり、過去を回想しているわけですね。
キアランとの出会い、ウィルフレッドに執事として雇われるいきさつ、そしてハルがやって来て・・・
この1編で、それぞれのキャラクターがより掘り下げられた感じでした。
このシリーズは、ミステリー要素もあって事件も起こるんですが、それを含めても全体的に都合のいい展開というか、キャラクターも(明らかな敵役以外は)みんないい人で、そのあたりが引っかかる人には向かないかもしれません。
でも私は、そこがいいところだと思っています。なんだかんだあっても綺麗にハッピーエンド、でもそれがふさわしいと思える、とても優しい作品世界ですね。
これぞ『BLファンタジー』なんじゃないかという感じですが、私はすごく好きです。
それにしても、前作でも思ったんですが、あまりにもまっすぐでピュア~なウィルフレッド×ハル(と、ピュア~かどうかはともかくフライト×キアラン)に、私はもう体中がむず痒くなるような感覚に襲われました、何度も。 レビュータイトルはここからです。