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tatoe haitoku no wana ni ochitemo
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
アルフレッドと同い年の義兄弟、エドワード。
アルフレッドの右腕となり、支えていくのだ!と思っていたら、学校総代表のライバルであるクライヴに脅されてしまう。
アルフレッドを守るために、人身御供になり、クライヴに抱かれることになってしまったエドワード。
でも、、、クライヴと関係をもつに従って、奨学金性のことを知るにつけ、段々とクライヴへの感情が変化していくんですよね。
でも、自分の気持ちに素直になれずに、最後には関係を断つために、現場を先生に見つかるように投書したりしてしまう。アルフレッドに諭されて、クライヴのところで告白するシーンは切なくも萌えました。
クライヴも実のところエドワードを愛していた、という。
最後はパターソン先生の温情でことなきを得るんですが、ちょっとここは上手く行き過ぎな感じもしつつ。パターソン先生も実は…な続編があったら面白いのになって思いました。
前々から気になっていたものを読んでみました。
お話は「たとえこの恋が罪であっても」のスピンオフ作。
「たとえ~」の方はCDで聞いててちょっとしたホラーでした(笑)
その後、どうやら続編小説が出ているようなのですが、それは飛ばしてあえてスピンオフで。
というのも、こちらの主人公となるエドワードが気になったからです。
「たとえ~」の段階ではミズキに対していい感情を持っていなくて、悪巧みで陥れるような真似さえしてみせたエドワード。
それもこれもアルフレッドのためなのですが。
今回はアルフレッドの為にエドワードが大変なことになっていきます。
今回の場合は陥れられたのかどうなのかは最後の方で明かされることになるのですが。
アルフレッドのライバルにあたるクライヴ。
そのクライヴに握られた秘密を守るためにその身を差し出すことになるエドワード。
最初は互いに感情などなく、ただ恥辱的な行為でしかなくて。
けれど、エドワードはその中で自分の身が非常に淫らなことを知ってしまい感情とはうらはらな肉体に苛立ちを見せたり。
自分よりもアルフレッドを優先させるがゆえにクライヴとの関係は切れなくて。
誰にも言えなくて。
ひどい扱いを受けても口答えするくらいで本気の抵抗はできなくて。
そうして少しずつ擦り切れていくエドワードの神経が痛々しいです。
それでも、感情の面で変化があるまではまだよかったとも言えて。
感情面の揺らぎが生じ、それゆえにクライヴに縋るような言葉を発するも傷つけられることにしかならず。
そんなふうに縋った自分さえも許せなくなってしまうエドワード。
ちゃんと自分の中の感情を認められたならもう少し違った接し方をできるようになったのかもしれないけれど、エドワード1人の力ではそれは難しかったかもしれないなぁとも。
アルフレッドに諭されてようやく自分の感情を認めることができたエドワード。
それでも、それまでにクライヴに傷つけられてきたことにより臆病になってしまうようなところもあって。
最後のクライヴとの部屋でのやりとりのシーンでもどこかハラハラさせられてしまって。
最後の最後までクライヴのせいにしてしまうエドワードがかわいくもあったり。
アルフレッドのライバルとは言いつつ、目の敵にしてたのはエドワードの方で。
そんな男に支配されることになっても、従順になるわけではなく反発心を忘れないエドワードが非常に好きです。
嫌な奴でしかない男を気がつけば恋心を持って見てしまっている自分。
その自分をなかなか受けられない自分。
恋に惑う姿が印象的。
特に印象的なのはやはり笑い出してしまったあのシーンでしょうか。
対立から始まる物語って好きなのでとても楽しく読めました。
そして、読了してから新装版が出ていると気付いて、しまった!と思ったのでした(…)
最後に無理とは思いつつも言ってみます。
「この作品もCD化されないかなぁ~」
ちなみに本編のエドワードは森久保祥太郎さんでした。
シリーズ1冊目で、義弟瑞樹に酷い真似をした次男・エドワードと、敬愛する兄と代表を争う同級生の庶民生徒とのお話。
エドワードは、兄に多分片想いをしてたんだと思うんですよね。…無自覚に。
でも、その兄が瑞樹を選び、その弟も可愛く見えて来て、立場や認識改めて。
そんな中で現れた男が、兄のライバル視されてる男で。
弱みを握られ、身体を好きに弄ばれ。
そんな関係を続けながら、今まで見えなかったライバルの顔に、心が段々悲鳴を上げだして…。
とにかく一冊目のエドワードの酷いイメージが、ひっくり返り!
ああ、ツンデレ女王様で、素直になれない人だったんだと。
品行方正な兄と真逆の男に反発しながらも、ちゃんと受け止められる心を持ってた。
すっかり途中から、ツンで可愛い人に見えて来て、後半懲罰を受ける彼のとこに行く辺りはもう、キュンキュン!
そう思って、一冊目を読み返すと、ちょっと許せる気がしました(笑)