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血の繋がらない祖母しか身寄りのない超美形大学生・伊井一真。
店の手伝いと家事をこなし、授業料のためにアルバイトに明け暮れるが、その美貌ゆえに次々と災難が降り懸かる。
ある日、一真が彼女に振られた腹いせに酒を飲んで帰ると、どうやら鍵をどこかに落としてしまったらしい。同居の血の繋がらない祖母は、一度寝てしまうと翌朝まで起きてきてはくれなくて、一真はしょうがなく雨をよけられる軒先で一晩しのごうとした。
ところが、通りかかった男に、今度はその美貌ゆえに、車に連れ込まれそうになる。そこに通りかかったのは、気障で知的で経済力のあるいい男・影山寛将。
寛将は酔って力の出ない一真をそのおとこから救い出してくれたものの、自分の部屋に連れていき、一真に突然、寛将の父と別れるように迫ってきた。
身に覚えのない一真は否定するが、寛将にはそれが一真が言い逃れをしているようにしか受け取れず、強情な一真を寛将はそのまま抱いてしまう。
行為の最中に、一真が未経験なのがわかり、寛将は自分が誤解していた事を悟るが、時すでに遅し、二人は最後までやり遂げてしまう。
翌日、一真の美貌に惚れ込んだ寛将は改めて一真に告白してくるが、いきなり襲われた一真はそんなの受け入れることができるはずもなく、ふらふらのまま自力で家に帰ろうとした。
けれど、一真が家にたどり着くと今度は「祖母が倒れた」という知らせが待っていて、一真は慌てて病院へと向かうことになる。
そして、一真は寛将とケンカしたり、小競り合いしたりしながら、それでも「二度と嫌がることはしない」と一真に約束した通り、一真をお茶に誘ったり、バイト先に送ったりするだけの寛将の優しさにだんだん惹かれていって……という感じの二人でした。
一真に危険さを教えるために、ギリギリのところまで行ったけど、結局最後までしなかったりとか、本来の寛将は最初の短気が嘘のように紳士でした。
一真は見た目と中身のギャップが大きくて、おまけにそのために危機感がなくて、かなり危なっかしいので、やっぱり寛将みたいな立派な保護者がいた方がいいと思う。
本当は続きがあるはずの話なので、始まりの一冊、ですね。