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tsuyu no pool oboreru bokuno ude wo tsukandano ha kimi
この名作が埋もれてしまうのが辛く、久しぶりにレビューを書いております。
ネタバレなしでは書きづらいのですが、この物語は沢山の人に読んでほしいです。
参考として、傾向はちるちるのタグ付け通りシリアス、切ないですが、主人公の幸せを祈らずにはいられない作品です。
人を選ぶかも知れませんが、木原音瀬先生や六青みつみ先生、夜光花先生、凪良ゆう先生が好きな方なら絶対好きだと思います。
2022年にこれを超える小説は出るか疑問です、それくらい名作でした。
続きが気になって夢中で読みました。
あらすじのところで内容ほとんどわかったと思っていたつもりでしたが、読んでいくとどんどん深みにハマっていって次の展開がとても気になります。
登場人物のそれぞれの視点で話が進んでいくので、
誰が誰をどう想っていて、どうしたい、どうなりたいのかがちゃんと綴られていたのがよかったです。
辛い場面や可哀想な場面もありますが、そういうの大丈夫という方は間違いなくハマると思います!!
まず続編でもないのに、冒頭に主要キャラクター四人の関係性が人物紹介として書かれている不思議な構成に驚きましたが、読み進めてすぐにその冒頭の人物紹介が必要だったとわかります。何も知らず読むと火傷しそうなのでアナウンスが必要だったのかなと思います。
物語は一人の天真爛漫な男真尋に惹かれる二人の男ともう一人四人の物語をその後「もう一人」を中心に描かれます。つまりサレ側のお話とも言えます。
四人は真尋と真尋の恋人京介、真尋の元恋人で幼馴染亮達。そしてその幼馴染の亮達の恋人理日斗。亮達と真尋は互いに理日斗と京介という恋人がいるにも関わらず浮気をしておりそれを知っていても動けない動かない京介と理日斗の異常な四角関係。それぞれ複雑な家庭に育ち浮気されても何も言えないでいた理日斗と京介がある日一緒に行動することになり、京介は亮達と真尋への憤懣を理日斗に不条理な形でぶつけてしまう。
それまで歪であっても一応は保っていた四角関係が崩れていくのを、それぞれの人物の一人称を経て推移していく物語です。
NTRや浮気心変わりはちょっと苦手で、読み進めるのに苦しめられましたが、読み終わって読んでよかった作品の一つとして心に残ると思いました。
人の心は白黒では決められなくてあいまいなところがあり、相手に合わせすぎて自分がなくなてしまうところがあり、嘘を平気でつき、嘘をつかれているとわかっていても逃げ出せないところもあり、人を傷つけても平気だと自分を丸め込むところ、そんな人間の矮小で臆病で傲慢で、そのすべてを持っていなくても、そのどれかを或いは少しでも持っているのではないかと思います。
このお話はそんな人間のいやらしさをある意味強調するように描いて、あまりの醜悪さに眩暈もしますが、そうだからこそ、読みごたえがあり、どうなっていくのだろうかと読み進めずにはいられなかったのだと思います。
そして彼らの着地点は納得できるものでありました。
あまりネタバレしたくないのでこれ以上は言えませんが、例えクズであろうと人は生きており彼らは彼らなりに幸せになろうとあがいているし、それは決して否定されることではないと思う方はお読みいただけると思います。
物語に出てくる誰もいないプールと、傘がとても印象的でした。まるで泥中の蓮のようだなと思いました。
心理描写、人物描写、情景描写、すごいです。
引き込まれて500ページほどの長編ですが、先が気になって一気読みでした。
四角関係+呪われた家系、父親。
傘、プール、が印象的に使われています。
ラストまで読んで良かった!と思いました。
とてもドラマ性があり、もっと皆に読んでみて!と勧めたい作品です。
こりゃとんでもない作品だ……
ちるちるさんの記事のコメント欄でおすすめされてるのを見てなんとなく購入。
500ページ強あるので、これは分けて読んでくか〜と思っていたらページを捲る手が止まらずあっという間に読み終わってしまいました。
いやぁ、すごい作品です。
人を選ぶ描写や設定も多々あるし、読んでて痛ぁとなる描写があるのですが、そこら辺オッケーだよ〜耐性あるよ〜って人はぜひ読んでほしい。
まずとにかく受けの理日斗くんが不憫で不憫で。
自分なんて…と謙遜(?)して攻めからの好意を中々受け入れられない受けって多いと思うのですが、私はそういう受けを見るたびに、うるせぇ!黙って愛されてな!と思うタイプだったのですが、今作理日斗くんの場合は、まぁ…仕方ないよなとなる境遇と言いますか…とにかく不憫(というか可哀想)です。
あと理日斗くんの父と伯父さんの関係がね、歪みに歪んでるんですが私は萌えてしまいました…この2人だけの話も読みたい。
最近見ない2人のラストにかなりグッときました。
あと途中まで、ん〜理日斗くんは誰とくっつくんだ〜?もしや一秋?(いや絶対ない)…もしや誰とも〜?とその点もハラハラして読んでました。
最後は収まるとこに収まってニッコニコです。
というか最後まで読んだら、コイツしかいないわなって感じです。が、途中までマジで誰と!?となりました。この点も読んでて楽しかったです。
あと出てくるキャラみんな個性強くて、そこも面白いです。亮達、真尋には途中までイライラしっぱなしだったんですが、彼ら視点の文章を読んでたら愛着が湧いてきました(それにしたって真尋がしたことは絶対に許されないことだけど)(あと個人的に亮達の'りひ'呼び、かなりザワザワしました)
みんな身勝手に理日斗にあれこれ自分の気持ちや役割を押し付けて、だけどこういうこと現実の人間関係にもあるよな〜と作者さんの描写に思わず唸ってしまいました。
作者さんが新作書かれたらなにがあっても買いたいと思います。
今作、現時点(24/3/17)でKindle Unlimitedに入ってるので、アンリミ会員の人はぜひ。そうでない方もぜひぜひ!!
いや〜すごい小説読んじゃいました。
主人公かわいそうは大好物なのですが
ここまであからさまだと逆に白けるかも
幼馴染♂最優先で、その幼馴染♂と体の関係がある主人公の彼氏
自分は浮気しているのに、主人公が自分の彼氏と寝たと知るや否や主人公を激しく責めて嫌がらせをしてくる幼馴染♂
幼馴染♂の彼氏で、幼馴染♂と主人公の彼氏が寝ているといういら立ちをなぜか主人公にぶつける攻め
ここまでされても自分が悪いマインドの主人公
誰一人登場人物を好きになれませんでした
一番納得がいかないのは主人公の父親の扱いです
主人公の父親は、実の父と兄にさんざん性的に食い物にされていた挙句
今度は甥の毒牙から主人公を守るために、その甥に自分の身を差し出すのです
相手が変わっただけで父親は性的な搾取を受け続けるのです
お父さんの人生って何だったんでしょうか……ちょっと可哀そうすぎやしませんか
最後に主人公が梅雨明けと共に攻めと結ばれても
お父さんがかわいそうすぎて祝福する気持ちになれませんでした