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kuroi aijo
のっけから、友人に襲われるという…
伏見はカウンセリングを週に何度か行っている精神科医。学生の頃から友人だと認識していた瀬戸に言い寄られていたが、出張から帰国したという瀬戸に久しぶりに会ったら、、、公園で無理矢理襲われそうになる。そんな時に、通りがかった同じクリニックでカウンセラーをしている加藤に「痴話喧嘩か?助けて欲しいのか?」と聞かれ、助けてもらう。
ところが、単なる親切ではなく、加藤は伏見を手でイカせることに。伏見は抗いながらもされるがままに。。。
加藤のことが気になる伏見は後をつけて行ってしまうが、そこで加藤のプライベートの顔を知ってしまう。加藤に翻弄される伏見はは瀬戸の時は嫌悪していたのに、加藤にはそれを感じないことにも違和感を感じつつあった。
見どころ?読みどころは、伏見が加藤を好きだ、だから瀬戸のことをきっちり片をつけようと二人で会うところから。
全体的にエロが豊富で、お話もしっかりしてはいますが、加藤の気持ちがちょっと分かりづらくて感情移入しにくかったかな。
言葉巧みに翻弄して追い込んで追い込んで、
お堅~~~い受けを陥落させちゃう執着共依存もの!
攻めっぷり囲みっぷりがすさまじくてゾクゾクしました!!
抗えないことに葛藤しながらも漢気や寛容さもある強い受け。
心は屈しないと強く持っても巧みな乳首責めに
とんでもなくてとんでもないことになって!!
乳首責め特化型。ねちっこくて大好きです。
とんでもないだけでなく、お互いを解きほぐす物語でもあり。
エロ重視だけど、ストーリーも面白く、濃かったです!
CDキッカケで知った作品。
ちるちるでの評価はCDの方が高いですが、深層心理に踏み込むSMが大好きな身としては心理描写がしっかりとなされる原作の方が読み応えあって面白かったです!
CDを聴き終わった時に「これ、シナリオが悪いんじゃないか…?」と感じたのは当たりで、原作にはもっともっと精神的な方に突っ込んだ世界が広がっていました。
評価が面白いほど分散しているところを見るに万人受けしないことは確実そうですが、私はかなり好きです。
SMと表現していますが、プレイを通して云々と言ったお話ではないので、そっち方面を期待する人には期待外れになってしまうかな。
心の奥深くに厳重に鍵をかけた「黒い箱」をしまい込んでいるカウンセラー同士のお話。
加藤(攻)に身体と心を強引にこじ開けられ少しずつ解放されていく伏見(受)の視点で進行していくお話なので、小説だからこそ冗長に感じさせず書ける伏見の心理描写が非常に重要で、CDにするにはシナリオ力がとても試されそうなお話です。
私はどちらかというと加藤タイプの人間なので、伏見視点で読みながらも自然と加藤側に同調しており、加藤が伏見に感じている「この人なら自分を見せても大丈夫なんじゃないか」「この人なら自分を否定しないんじゃないか」といった一縷の希望のようなものを一緒に感じながら読めたことが、この作品に引き込まれた理由としては大きいかもしれません。
加藤の目に伏見がどんな風に映っているか。
ここを想像するの、結構重要なポイントだと思います。
自分で自分に呪いをかけ続けて生きてきた加藤こそ、伏見によって霧が散るように解き放たれたと思うのですよ。
魔法をといてもらえたと言っているのは決して大袈裟ではないなと思いながら読み終えました。
作者自らがあとがきで「調教」という言葉を使われているので仕方がないですが、個人的にはこの作品を調教モノと表現しない方がいいと思うけどなぁ。
他にも「共依存」「破滅型」と不穏な単語が並んでいますが、そんなことないと思う私の感覚がおかしいのかな。
濃い霧が晴れて優しい清々しさに包まれるような読後感でしたよ。
「おまえ、ちゃんと泣いてるか?」
伏見が加藤にさらっと聞くこのセリフが、加藤に必要だったものと伏見が加藤に与えていたもの(つまり伏見の「優しさ」の種類)を端的に表している気がします。
もう1枚CDで聴いている秀香穂里さんの作品があってそちらもストーリーが好みだったし、他の作品も興味をそそられるものが多いので、これから少しずつ読んでいきたいな秀香穂里さん。
ハマれそうです。
秀香穂里先生作品の中でも最も高得点を得ている作品ですが、やっと読みました。
今では秀先生作品を色々と読んでいるので「秀作品」のバラエティの豊かさは知っていますが、私の場合、あくまで私個人の意見なのですが、はじめは「秀香穂里」と言えばキレキレの、ドロドロの、エロエロの、ダークなハードBL、という印象だったんですね。
本作は、そのイメージそのままの作品です。
本性を隠したドSの同僚が、ロックオンした心優しいカウンセラーを調教!…という始まりですが、調教される方も隠されたトラウマと性嫌悪のようなものがあって、2人の関係は精神的SMの感じ。実際のSM的なものは「乳首クリップ」だけで、後はちょっと意地悪な言葉責めと少し強引な挿入くらい。
ただ、この2人の間の関係性は、心の奥を暴き価値観を変える、という意味での「調教」なので、これはこれでイタい。
伏見は心も体もあまり強靭なタイプではなく、攻めの加藤から心も揺さぶられ、体もすっかり快楽を刻み込まれ、メロメロになっちゃいます。一方加藤も子供時代に衝撃の体験をしていて、伏見の優しさに救いを求める気持ちもあり。
加藤も初めから伏見が好きだったというオチで、2人はラブラブのハッピーエンドです。
怖いSMは苦手な方も大丈夫そう…おすすめです。
秀先生は読んだ事が無かったため、ちるちるで検索し一番最初に挙がる今作から手をつけてみました。
身体じゃなく精神的な調教なので、痛々しさは無くてホッ。
二人の職業が精神科医(カウンセラー)だからカウンセリングについて語るんですが、その辺りは中だるみしてしまいました…。
後々その語ってた内容が話に活かされるんですけど、どうも話に入っていけなかったです。
エロは多め。
しかし調教というシチュなので萌えなかった…。
乳首クリップぐらいなんですけどね、痛いのって。
やっぱり調教は受け攻め納得上のものがいいな。
中だるみしましたが、最後は何だかほのぼのとした雰囲気で良かったです。
最初の雰囲気とまるで違いますが(^^;;
秀香穂里さんは初読みです。
文体がどうとかそういうのはよく解らないんですが、
小説としてはよく書かれていると思います。
が、お話自体が私には合わなかったみたい。
調教とかSMってものを初めて読んだ訳ではないんですが、
なんかダメでしたねー。
加藤は嫌いじゃないんですが、伏見がなんでか解らないんですが、好きになれず、
一体君はどうしたいのって感じ。
こんな関係になったのに、加藤を好きになったって所は面白いしなんですけど、
全然頭に入ってこなかった。
エロは多めだと思います。
でもそのエロも全然ドキドキしなかった。
結構長く、濃密に書かれてると思うんですが、
なんだかそれが多い気がして、
だから気持ちがどうなったって変化があんまりない気がして、
感じてるのはよく解るんだけど…で?って感じ。
ちょっと途中で飽きてしまいました。
2人の変化の所が略してて、エロは多めって感じ。
でもそれはあくまで私の感想。
調教とかSMとかが、生理的にあんま好きじゃないんだと思います。
それも理解のブレーキがかかった原因かも。
最後、好きでした。
お互い誰にも言えない過去があって、
心の中にある黒い箱が開いて、黒い霧が出てきて、
人間の性癖とか変態な所とか、そういう生理的にどうかっていう人間の汚い部分、
しかも今回エロ度高めな分読んでてこっちもそれは積み上がって見てるので、
その上でお互いを大事に思う、一緒にいて安心し合える相思相愛の関係が、
なんかいいなーと。
しかもなんか2人共落ち着いてるんですよね。
凄いなーと思うのに落ち着いた感じのギャップが好きでした。
最後の線香花火でどっちが勝ったらっというやり取りも好きだった。
なんですけど〜
そこにたどり着く迄が長い…エロが長い…。
でもこの最後が素敵だなーと思うのは、あのエロ長めがあったからなのかなーとも思うので、
ちょっと読了後、複雑でした。
最後好きだったんだけど…
必要だったんだろうけど…
長い…
あんまり覚えてない…
あんまり面白いと思えなかった…
なんかよく解らなかった…
って感じ。
そんな感想が残るお話でした。
一応SMですが、想像よりもかなり軽い味わい。
あとがきによると、今作で著者は「メンタルな部分に強く食い込む調教」を書きたかったらしい。
その気持ちは伝わったけど、これじゃ全然強くはないなぁ。
もっと伏見をいたぶり、ゆさぶって、追い詰め、心にぐいぐい食い込んでもよかったと思う。
全然「濃ゆい感じ」はしなかった。
でも逆に言えば、SMや痛いのは苦手という方でも読んでOKということでしょう。
あと二人ともに暗い過去があるという設定の描き方も中途半端。
特に伏見の過去はいまだ決着ついていない気がする。
瀬戸よりも、あの当事者さまに登場していただき、あれはどういうことだったのか、加藤にしつこく問いただしてほしかったかもしれない。
(冷たく、冷静に、できれば再度立ち上がれないほど…個人的趣味ですが)
1番残念だったのは、著者は精神科医とカウンセラーをごっちゃに考えてるとしか思えない書き方だったこと。
プロへの取材や資料、専門書等で調査研究を十分したのだろうか?
読んでると、伏見も加藤も心の専門家とは思えない部分が多々ある。
特に伏見の瀬戸に対する対応は、心を研究した人間にしてはあまりにも甘く未熟で酷い。
素人だって、もう少し賢い接し方をする。
もっと読みたかったのは、瀬戸への調教の様子ですかね。
実はメインカップルよりも、そっちの方が妄想はくすぐられる。
それに加藤のキャラ自体は私の好みなんです。
必要以上に礼儀正しいのだけど、裏で何考えてるのかわからないメガネって好き♪
だから、もっと活躍してほしい。
伏見も加藤も重たい過去のトラウマを持っていて、2人が出会いそしてトラウマを忘れるために閉じていた心のふたを開けて、2人で「秘密」を共有して堕ちていく話。
エロなんですが過度なSMは期待しない方がいいかなと思います。ソフトSMな感じだと思います。でもきちんと大人のエロさが全開に出ている作品です。
伏見さんは本当に可愛そうなぐらい変な男に好かれてますね!!特に瀬戸さんは怖かった!!
どうしたらそんな考えに行き着くのって思いました。まあ最後は・・・(笑)
奈良さんのイラストも素敵でした☆
ソフトSM、というか精神的調教。執着攻めにも近いかな。
と言ってもキツくないです。唯一登場する道具が乳首クリップ。
がっつりSMが読みたい方には物足りないと思います。
でもエロいです。基本、ねっとり言葉責め。じっくり羞恥を煽るタイプ。
そのへんが個人的にはすごく好みの度合いで楽しかった。
濡れ場のたびに登場する乳首クリップが、だんだん
「二人の間のおやくそく♪」
みたいに見えてくるのがなんだかいっそ微笑ましく…(笑)
調教モノというと弱みを握って脅して、とか
暴力で押さえつけて始まるようなのが多いですが、
これは受が葛藤しながらも攻に従ってしまう、というスタンスが基本なので、
本気で痛い、辛い、貶めるような描写はありません。安心です。
かと言ってポルノみたいに
「ビッチな受が簡単にあんあん喜んじゃう」ような展開でもなく、
色々と葛藤したり考えたりしながら関係を深めていき、
自分の内部、相手の内部にも向き合っていく…という展開。
エロ重視な小説、と聞いていたので、
あれ?エロ以外も案外ちゃんとしてるなーというのが率直な感想。(失礼でごめんなさい;)
予想できない部分もあって、最後まで飽きずに読めました。
秀香穂里さんは2冊目でかなり間が空いたので文体を忘れていたのですが、
文章も比較的読みやすく、嫌味のない文体だと思います。
カウンセラー同士の会話なんかもわりあい丁寧に書かれていて良い感じ。
読了後に序盤を読み返すと「この会話はなるほどこういう意図が…」と思ったり。
エロ多めだとストーリーまるっきりそっちのけな話も多いので、
意外にバランスがいいなあと感じました。
ただエロ多めのせいなのか文章のクセなのか
心の描写が若干パラパラと散らかって見えると言うか…
ちょっと、若干、推敲が足りなく感じられちゃうのが惜しい。
心理描写がもう一息、あと一歩突っ込んで練られていたら…と思います。
でもこれなんか好きだなーきっとまた読むなーと思うので萌×2。
秀さんの他の作品も読んでみようかな。
攻め:精神科医 加藤
受け:精神科医 伏見
公園で親友に迫られていた所を同僚の加藤に助けられるが、その加藤に犯されて調教されてしまう…という話。
表紙を見てがっつりSM系かと思いましたが、どちらかというと精神的な調教に近いのかな、と思いました。
今まで性欲に振り回されずストイックに生きてきた伏見加藤の手によって堕ちていくのですが、SMというほど酷い事はしていません。
あくまで精神的に、という所は流石精神科医ですね。
カフェでクリップをつけた乳首を見せるように指示されたりそのままトイレで犯されたり、エロいです。
攻も受も暗い過去がありますがそのトラウマをお互いの存在で埋めようとしている。
最終的には共依存のような関係に。
愛はあるし歪んでしまっていますが、2人が幸せそうなラストで良かったです。