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goutei ni koi wa maioriru
メディテラネ周辺のお話・第3作目です。
これは、クリップとキスと、ほんの少しの勇気を元手に、
豪邸と恋を手に入れた、現代のわらしべ長者のお話です。
おとぎ話のような恋のきっかけは、(いつもながら)些細なことです。
貧乏ながら、ちゃっきりしっかり生きる靖史は、身寄りの無い苦学の大学生。
とあるカフェでちょっとした正義感から…ひとりの外国人の名誉の為に意見しますが…。
その外国人・ウィリアムは、靖史に交際を申し出ます。
靖史の出した条件は…「このクリップと、都内の豪邸を、交換してくれ。」
この馬鹿げた冗談にとことんつきあうウィリアムの答えは、即イエス!?
富豪ウィリアムの条件はただひとつ…「1日1回のキス」でした。
成り行きから豪邸を手にしてしまった靖史は、甘いキスと優しさに…
ウィリアムとの恋に落ちるのでした☆
絵に描いたようなハーレクインロマンス! …といいたいところですが、
豪邸は手に入れてからが…けっこう厳しい。
ウィリアムと、そういう関係になってからは…とくにねっ。
(↑キスだけで終わるはずもなく、当然のことながら、それ以上も…。)
自分の想いだけじゃなく、ウィリアムのことを考えるようになります。
身分違いの恋であることや、ウィリアムの本国での地位や、
自分が彼に似合う男か否か、この豪邸に見合う人間かどうか?!
他人といる暖かさに慣れてしまった自分の事とか、やがては来るであろう別れとか…
貧乏な頃には思いもよらかった事柄に悩みぬきます。
それでもやっぱりウィリアムのことが大好きで…彼との愛を選び取ります。
こうして靖史は、ちょっとだけ大人になっていくんです☆
なんていうか…なんというか、豪邸って厳しい!
そう、優しくて厳しいんです。そこに棲む人間を試しているような…。
(↑このフレーズ、いい男の条件のような気もしますが。)
だから棲み続けるには、勇気もほんの少し…必要なんです。
そういえばこんな言葉がありましたっけ「天井の高い家は大物を育てる」とかなんとか。
靖史も貧乏人ですが、ウィリアムも元・貧乏人!
(↑ウィリアムの場合、豪邸に棲めるべく頑張って…結果、棲んでいます。)
だから豪邸にはやっぱり、大物か大物の卵が相応しい!
甘くて厳しいハーレクインなわらしべ長者のお話でした☆
さてベッドシーンですが…キスからの流されかたが、とてもナチュラルでしたよ。