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kuruoshiku kimi wo omou
痛いを通り越して激痛なんですが……大好きなんです。
ずっと憧れていた人に殺されかけた過去を持つ航希。
全ての想いを自分の中に沈めて、弁護士になるために多忙な日々を送っていた。
だけどある日、一つ年上の兄が借金を残して失踪したと知らせが入り、13年ぶりに航希の前にあの男、莉一が現れた。
昔と変わらず兄を崇拝し、航希を憎んでいる男は、借金を肩代わりするかわりに航希に兄の身代わりになることを要求してきて……
冷静に考えれば(いや考えなくても)すごく痛い話なんだ。
お隣に越してきたあこがれのお兄ちゃん、莉一。
先に出逢ったのも声をかけたのも航希のはずなのに、いつのまにか莉一の隣には要領のよい兄の妥登の姿があった。それに嫉妬のような感情を抱く航希は莉一が妥登にキスをしているところを見てしまう。
それを黙っている代わりに自分にもキスして欲しいと言った航希に与えられたのは奪うようなキスと憎しみの感情。
そしてあの日航希は莉一に殺されかけて、それっきり。
再会した莉一が航希に要求するのはベッドルーム限定で妥登の身代わりになること。
優しくされればされるだけ辛くなる。
そこで向けられる想いは自分へのものじゃないから。
一方でベッドルーム以外での莉一の態度は相変わらず冷たい。
この二人の複雑な想いとすれ違いと、莉一のどSっぷりにやられました。
ひたすら航希に同調して読んでいたので、莉一に反感を抱く暇もなく。
なんだかんだ言いながら航希は本当に一途に思い続けるんだなあ。
身代わりでもいいから……ってシチュエーションは弱いんです私。
後半の告白のシーンではほんと泣きました。
痛くて切ない話。大好きなんです。
以前から気になっていた作家さんの本をようやく読めました。
………面白かったー!
航希は隣の家のお兄ちゃん・莉一に憧れを抱いていた。
少しずつ親しくなって距離を詰めて。
しかし、そんな話を兄である采斗にしていると采斗はあっさり莉一との距離を縮めてしまった。
その上、莉一が眠っている采斗にキスしているのを見てしまい…。
そのことで崩れる航希と莉一の関係。
やがて、莉一の感情は上がり、航希を―――。
それから何年も経って26歳になった航希は莉一と思いがけず再会するのだが。
なかなか激しかったです。
子供の頃の淡い憧れはまだその感情の本当の意味さえ知らないままのようで。
莉一の秘密を知ったことで、莉一から拒絶的な態度を取られるようになってしまう航希。
莉一のその秘密に対する怯えというか感情は本当に大きくて、まさかそこまで思い詰めた行動に出るとは思っていなかったので正直驚きました。
それほどまでに憎しみを募らせてしまえるものなのだな、と。
そして、その時のことは航希の中にも「雨」に対する恐怖として残っていて。
莉一と再会して新しい関係を築くことになってからも、シャワーでさえ過去を思い出してしまう航希が可哀想にも思えました。
それだけのひどいことをされていてもどこか莉一を切り捨てきれない航希の心情は本当にせつなかったです。
少しばかり幸せに感じられる瞬間があっても、その幸福を崩すようにすぐ後に莉一の口から出る「采斗」の身代わりでしかないと思い知らされるような言葉たちには航希と一緒になって胸をしめつけられました。
「いざ」という時が来ても、采斗とは別の立場で役割で莉一の役に立ちたいと思い奔走する航希は本当にこんないろいろな仕打ちされてても莉一が好きなんだなぁと実感させられました。
結果的には本当は最初からこの2人がくっつくべきところが、上手く振舞えなかったがために采斗を挟んでしまったような感もあるのですが、それでも最後には莉一も自分の行動にいろいろ反省している部分があったりするので航希のねばり勝ちといったところでしょうか。
個人的には、莉一のカテーテルやら内視鏡もさることながら、お風呂シーンでのフィニッシュが印象的でした。
あと、巻末にイラストの朝南さんのラフが付いてるんですが。
シリアスきりりな顔でケータイのハレンチ写真を見せる莉一にガビーンて感じの航希とその写真の絵がなんだかコミカルで面白かったです。
その上の焼き肉シーンの莉一もマジメな顔してそんなことチェックしてるのかと思うとなんだか愉快です。
受けが健気すぎる!
航希は隣の家に住む5歳年上の莉一のことが好きなのですが、莉一は航希の兄・采登のことが気にいっています。
そしてある日航希は莉一が采登にキスするとこを見てしまい、それがバレ航希は莉一に殺されそうになります。
そんなトラウマがある航希は何年かし、莉一と再会。
兄の采登が行方不明になってしまい、莉一は航希に兄の身代わりになれと言われてしまいます。
切なかった。
しかも莉一は寝室にいるときだけ航希に采登になれっていうんですよ?!
莉一のことがずっと好きだったのに兄の名前を呼ばれ「愛してる」と言われ…航希が可哀想すぎる。
莉一に絡む病院での事件があっても自分が莉一の力になってやりたいとか兄の代用品になっても莉一が好きだとか航希が健気すぎて泣けました(笑)
当の兄が最低でしたorz
弟が兄のせで辛い思いをしてたっていうのに…。ぶっちゃけ兄がいなかったら航希は莉一とうまくいってたわけですよ。
なのにヘラヘラしてて兄には腹立ちました(^ω^#)
最後はハッピーエンドでよかった!
自分を乱されたからといって、相手を殺そうとまで思いこみ実行に及ぶなど何とブラックな!と興味を惹かれた作品。
表紙はまるで舞台の1シーンのようですが、首を絞めようとしているところ。それに全裸で局部が棒で隠されてますよー!ということで朝南さんのエロい表紙が注目です。
航希の家の隣に越してきたのは、医者の3人家族。
そこの5歳年上の高校生の莉一がとても大好きだったのに、要領の良い一つ上の兄・采登がちゃっかり仲良くなってしまい、やきもちを妬く。
ある日莉一が采登にキスしているのを見てしまった時から航希は莉一に憎まれ、殺されかける。
そして兄の失踪により再会した時に借金を肩代わりする代わりに采登の代わりに抱かれろと言われて莉一の家に住むようになる。
航希が医療弁護を得意とする弁護士の事務所に勤めていること、莉一が有能な心臓外科医で、病院内で医療過誤の問題が発生することで、この二人の接点が狭まり、展開を進めていくことになります。
莉一ははっきり言って歪んでいます。
家の事情があるとはいえ、保身のために、そして航希が采登がホモは嫌いと言った為に、航希を殺したいと思うほどの衝動に駆らせるその心理。
13年もたってもまだ采登が好きで何もできないでいるくせに、その代わりに航希を抱くと言う矛盾した考え。
憎しみで抱くという割に、甘い莉一の態度は、彼の悩みを映してもいるようですが、どこに真意があるのかよくわからなくなります。
航希は、最初は反抗するものの、ひたすら前向きで、莉一に近づこうと努力する姿は健気でもありますが、これは昔莉一が好きだったから、そして莉一のことをきちんと見ていたからならではの設定ですよね。
莉一の苦しみを知るにつけ、本当に再び好きになってしまう。
失踪した兄の采登が後半登場しますが、実に調子の良い奴で、こんな奴をいつまでも莉一は好きだったのか!?と莉一が可哀そうになりましたが、騙されていたんですよね。
莉一、キレるとちょっと怖いです。
病院に航希が来た時には内視鏡とかカテーテルとか使って凌辱してましたから・・・
でも思ったほどエロエロでなかったです。
攻め様はもっとSでビシバシと精神的にも肉体的にも痛めつけるのかと思っておりましたので、彼にも良心が働いたということでしょう。
そこが少し物足りなかったかな~と思います(って、どんだけ自分鬼畜なのか!?)
中立に近い萌。
医者も弁護士も大好物v
トラウマを抱えてる少年もいい!!でも期待していたトラウマじゃなかったのに残念。
利一が本当にずっとお兄さんのほうが好きだったことを知ったときはちょっとショックだったな・・
ひそかに航希を好きだったことを期待していたのに・・。
BLに多いストックホームシンドロームな一冊でした~。