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shinzitu ha kiss no manimani
暇潰し程度の軽い気持ちで読み始めたんですけど、思いがけず面白くてと拾いものだったので、レビューで訴えたくなりました。
こういう痛快な冒険活劇って感じのお話は最近少ない気がするので、より嬉しいですよね。
ちなみに、真っ直ぐな年下ワンコだったり、そんな攻めについついほだされちゃうクールビューティー受けだったりがお好きな方も、楽しく読めるんじゃないかと思うんですけど。
や、純朴な攻めをね、色っぽい年上受けがたらしこみにかかるのにニヤニヤしちゃうんですよ。
ついでに、受けは利用出来るものは何でも利用してと自分ではしたたかなつもりだろうけど、実は結構なお人好しですしね。
いいカップルだ。
内容です。
正義感が強く真っ直ぐな気性の第三王子・ルドルフ。
少しでも国を良くする為、国内の不正や問題を調査して回っています。
そんな彼が今回調査に出向いたのが、辺境伯・マティアスの領土。
マティアスですが、外国との取引で不正な財産を築いているとの疑いがかけられてるんですね。
更に庶民の出ながら、その美貌で先代の辺境伯をたらしこんで養子に収まったと噂されていてー・・・と言うものです。
で、近隣の有力者をその美貌と手練手管で操っては、便宜を図って貰っているマティアス。
ルドルフですが、その色気と掴み所の無い言動に翻弄されるんですね。
果たしてマティアスですが、噂通りの性悪なのか?
そして、実は過去にマティアスと面識があるルドルフ。
密かに想い続けてきたマティアスとの、彼の恋は成就するのか?
と、このあたりが見処になると思うんですけど。
えーと、ただこちら、出オチ感満載でして。
や、両視点で進むので、目的の為に泥を被ってと、マティアスの真実と言うのは序盤の時点で丸分かりでして。
その点では面白さに欠けると思うんですよね。
思うんですけど、その分、それぞれの思惑だったり誤解だったりに振り回される、二人の攻防が楽しいと言いますか。
そもそもですね、目的の為なら手段を選ばすみたいな、この手の強い受けと言うのが個人的に大好きなんですよね。
マティアスがですね、その美しさと色気でルドルフを誘惑しと、二人の艶っぽいのに緊張感があるやりとりがめちゃくちゃ楽しいんですよ。
また、そんなマティアスに翻弄されてるように見えて、実は結構手強いルドルフ。
や、逆に真っ直ぐすぎて、マティアスの思い通りに行かないと言うか。
このタイプの受けにワンコ攻めって、実は相性が最高なんですよね。
もうこの二人のやりとり、本当に萌えるーーー!と。
ちなみに、なかなか複雑で難しそうに見える受け・マティアスですが、実はとても男気があるし結構なお人好しなんですよね。
こういう所も、本当に良かった。
ついでに、敵対関係から始まる二人の恋だけじゃなく、とある陰謀が存在しと言った、ハラハラドキドキの
展開で飽きさせずに読ませてくれるのも素敵でした。
100ページちょっとと短いから、サクッと読めるのもいい所じゃないでしょうか。
個人的には、もっとたくさんのページで二人の活躍を見てみたかったけど。