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itoshisa de tsutsumaretanara
作家さんの新作発表
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『朝を待つ間に』『たとえばこんな言葉でも』の続編です。本編の完結編ですね。
相変わらず実友(受)が、ぐるぐるぐるぐる・・・ネガティブ・自虐ループに嵌り込んでます。今まで、マンションの隣室に暮らしていた桐沢(攻)と実友ですが、実友が事情で徒歩10分のワンルームに越して、『遠距離(・・・)恋愛』になったんですね。で、『いつでも会える・壁一枚隔てていつもそばにいる』状態から、10分の距離ができたことで、またまた気持ちが引き気味になってしまったんですよ。
でも、実友の場合は背景(なぜそういう思考・行動になるのかの原因)がハッキリしてるので、ぐるぐる振りにわけもなく苛立つということはありません。まったくないわけではないですが。
まあなんだかんだ言っても、桐沢がちゃんと目配り・心配りできるタイプだから、実友も甘えることに少しずつ慣れて行くといいなあ、という感じでした。
ただ、仁室(実友のバイトの同僚)はもうわけがわかりませんでした。いや、キャラクターそのものではなく、なぜいきなりコイツを出して、しかもこういう絡め方をするのかが。
BLでは、受が男に横恋慕された揚句に襲われる、といのは黄金パターンのひとつですが、そういう意味では確かに今作は斬新でした。ただ、『意外性を狙った』だけなら、捻り過ぎだと思いましたね。
白石(実友にバイトを紹介した、仁室の友人)と仁室の関係をこれ以上掘り下げず(メインじゃないんですから、無理なのはわかっていますし)、謎のまま放置するくらいなら、思わせぶりに出してくる必要があったのか自体が疑問です。
おまけは、スピンオフ・支倉編の『愛だけは待てない』に出てきた、支倉のハニー・秋と実友のお料理教室(別名・若奥様の午後)の様子でした。あまあまで面白かったです。