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作家さんの新作発表
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非常に神経質な秘書の白尾と、酒と女が大好きな社長鴉屋のお話。
前半は腹黒叔父、後半は白尾の父親の話。
前半はとにかく笑わせてくれます。
秘書のお尻なでなでwしたり、神経質な秘書の目の前でスルメ零して心の中で突っ込みを入れられてたり、特にホームレスと宴会をするシーンや夢にうなされる白尾のシーンが楽しいw。
事件解決するときまで楽しい。
ホームレスに押し潰される犯人の図・・そんな解決方法なかなかないよww
後半はちょっとシリアス目。白尾の気持ちも鴉屋の気持ちもわかるけどね、無理強いはいかんよ、鴉屋くん。
そして父親との再会、こういう結末でしめてくれてよかったと思いました。普通だと、和解するんだろうけど、私には白尾の十数年の気持ちにそうそうすぐ決着つくとは思えなかったので。
多分これは読み手それぞれなんでしょうけど。
あと、鴉屋は根がいいとこの坊ちゃんなんだろうなあと言葉使いで感じました。特にエチシーン。語尾に「-だよ」とか「-かい?」とか、必ずといっていいほどつける。すごく丁寧。
そして白尾のことをいつも見てて口に出さなくても白尾の気持ちを察してくれる。
とにかく大事に思ってるのが伝わってきます。
事件、笑い、感動あり、バランスのいい作品でした。
軽薄そうに見えて有能な社長の攻めの鴉屋と秘書を務める受けの白尾。
父親が失踪して以来、苦労した母と白尾を助けてくれた鴉屋の父親への恩もあり、甲斐甲斐しく奔放な鴉屋の世話を頑張る。
クールな受けだけど社長の事になると慌てたり動揺するギャップが可愛い。
その父親の事で原因で後半揉めるのですが最終的にきれいにまとまったなあと思いました。
簡単に和解したわけじゃなく、白尾は直接謝ることもできなかったけど父親は駅で追いかけて来てくれて嬉しかっただろうし、いつか再会できるかもしれない事を手紙で匂わせてたし。
ただ思ったより社長が若かった。
もっとおっさん攻めモノかと思ってました。
中原さんの書くモブのおっさんの会話ってなんか凄く自然なのが凄いなあ。
中原一也先生の2007年発表作品。
カップリングは(作者様曰く)「バカ殿xクール秘書」。
中原先生お得意の「オヤジ攻め」と違って、本作の社長はオサレで若くてヤリ手のイケてる若社長です。
まず設定として、社長秘書の白尾蓮(しらお れん)は現社長の鴉屋宗二(からすやそうじ)の父親の総帥に恩義がある。
蓮の父親は元々総帥の親友。しかし事業に失敗し失踪。その後の母子を総帥が面倒を見て。
その恩義から、蓮は仕事はデキるけれど私生活はフラフラの現社長・宗二に尽くしているのです。
で、現社長の鴉屋宗二は、蓮が秘書になるずっと以前から蓮に好意を持っていた。
そんな設定からの、チャラい社長とカタブツな秘書との恋物語です。
チャラい社長の包容力。
カタブツ秘書の脆さ。
よくある展開ではありますが、納得できる展開。
「秘書の本音」
失踪していた蓮の父親が見つかる。
ホームレスになっていて、母の苦労を見ていた蓮は父を許せない…
そんな蓮を心配し、なんとか心安らかになれるように奔走する宗二の姿。
でも現実の場合、どうすれば正解なのかはわかりませんね…小説として蓮が父を許す展開になるのは一応納得かな。でも現実自分だったらどうだろうね?
その辺は、ホームレスのおっちゃんたちが代弁してくれてます。
ともかく、色々動いてくれた宗二に対して益々想いの募る蓮の方から誘う…という展開。そして、できる限り自分が社長の宗二を支えます、という決意で終わります。
その前に、宗二の方が絶対に蓮本人、そして蓮との関係を守る、と決めてるんですけどね。
バカ殿に見えて実はスパダリの宗二、です。