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mikohime no ketsumatsu
神楽さんのデビューノベルズです。元は同人誌で出された作品のようですね。
こちらは、読む前にあらすじからイメージしていたよりずっと甘くて可愛いストーリーでした。
あとがきで作家さんも言われていましたが、もうこれは『巫女もの』というより『新婚(花嫁)もの』だと思う。
正直なところ、勲(攻)がもっと不遜で強引・傲慢な俺様(←ものすごくキライなんです)かと思って何も期待してなかったんですよね。
それが、実際には勲はもう初っ端から『幼な妻』にベタ惚れでめろめろのヘタレです。
雪緒は確かに『運命に翻弄』される存在には違いないものの、とても芯が強いキャラクター。
そして、神楽さんと言えば『女装』ですが、こちらももちろん外しません。
雪緒が新興宗教の巫女姫だったんですが、表面的なことだけではなく戸籍上も女性なんです。だから、勲と雪緒は正式に結婚した『夫と妻』なんですね。
あまり詳しくは語られないんですが、身体の成育が未成熟だということで、出生時に性別の判断がつかなかった?
しかも、作中雪緒は勲以外には終始『女性』として認識されています。
こういう(受が女性と偽っている)ケースでは、広く全体にかごく限られた規模でかはともかく『男とバレる』場合の方が多いと思うんですけどね。
いやもう、ごくフツーにナチュラルに『女性で妻』のままでした。←もしかして気付いてるんじゃ・・・という脇キャラクターはいますが、明言は一切ない。
ストーリーは、とにかく甘いというかヌルいです。いやもうベタベタのあまあまです。
でも、私はだからこそ好きなんですよ。
大変失礼ながら、意外な当たりでした。
神楽さんは基本的には好き作家さんですが、作品によってハッキリと好みが分かれます。すべてではないですが、私は神楽さんの甘い・可愛い系統の作品が好きですね。
もうストーリーとしてはなんとも他愛ないとは思います。それ以前に『BLとして』どうかというのもあるかもしれません。これはホントに男同士のラブなのか!?と。←イヤ、私は別に気にもならないんだけど、読み手によって好みが分かれそうな気はします。
それでも個人的にはすごくお気に入りなんですよね。ええ、もう番外編同人誌まで買ってしまったくらいには。
宗教団体の巫女として、育った雪緒は、父の死後、後継人として、
現れた,降旗勲によって、信者の人たちの元から、連れ出され、
親同士の決めた許嫁として、雪緒を妻にすると言い出した。
初夜の晩初めて、雪緒が、男と気づくが、自分だけの姫になれと、
雪緒をかわいがる、勲だった。
そうなると、勲のかわいがり方はどんなものか、もう甘アマ。
他の人には、女の万々接するが、ほんと、カワイイ。
昔の教団の信者が、色々な手を使って、巫女を取り返すとしても、
守り抜く、勲は、カッコイイ。
佐々成美先生の、イラストがとてもいい、雪緒のかわいらしさが、
良く出ていて、一番いいのは125ページ、後ろ姿のヌードが、
とても色っぽくて、萌です。