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jouai no reserve seat
レストランシェフ兼オーナー・琢磨×家具店勤務・千尋の年下攻めなお話。
千尋は、6年前、留学先のイタリアで付き合っていた琢磨と、
彼の店(日本)で偶然にも再会します。
自分勝手な彼の束縛に苛立ち、すれ違い、一度は逃げ出した恋だったはずなのに、
終わらせたつもりで終わっていなかった気持ちに気付いてしまい―。
私は個人的に、“一度駄目だった恋は何度やりなおしても駄目”な
ものだと思っているのですがこのお話を読んで、
お互いに成長していればアリなのかな~という気持ちになりました(笑)
6年前は、子供っぽい年下執着攻めという印象だった琢磨も、
大人の男に成長していますし、
千尋のほうも、本編と続編の中で、勝手に自己完結しようとする癖を直し、
少しずつ成長していきます。
お話の展開としては、なんとなく先が読めてしまったところが残念でしたが、
アイテムの使い方が、素敵だったのが印象に残りました。
タイトルにもありますが、千尋が何気なく座っていた“シート”に
付けられていたある名前には、ときめいてしまいましたよ♪
水名瀬先生のイラストもとても素敵で、良かったです。
藍生有さんのデビュー作。
6年前、留学先のミラノの語学学校で二人は出会いました。
千尋(受)にひと目ぼれした拓磨(攻)の粘り強いアタックで千尋も陥落、恋人同士となります。
しかし始めは良かったのですが、拓磨の束縛や独占欲がだんだんと激しくなり、千尋の行動に煩く口を出し、そのくせ自分は一晩中友達と飲んでいるなど、身勝手さが目立つようになっていきます。
千尋の考えなど考慮することなく自分の夢ばかりを口にする拓磨に耐えられなくなり、千尋が逃げる形で二人は破局。
しかし、6年後に親友に誘われて行ったイタリアンレストランで、二人は再会します。そこが拓磨の店だったんですね。
その後、二人は6年前の出来事をお互い何も言い出さないまま、再び「恋人同士」のような関係に戻ってしまいます。
この辺がちょっと唐突で強引な感じがしてどうしても気になりますが、6年の月日を経て、自分がいけなかった部分を繰り返さないように、二人とも成長しているのがよくわかる。
こういう成長が見えると、いったん離れて再会することに意味があったんだな~と納得して受け止められます。
表題作のみだと腑に落ちない部分も目立ちますが、通して読むとちゃんとまとまった感じがします。
不器用な二人が遠回りする、甘い恋のお話でした。