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早く目覚めればいいと待ち望んでいた
kakedashi Knight wa alpha no ouji no ai wo shirimashita
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
今回は第三王子と新米騎士のお話です。
攻様に憧れて騎士になった受様が攻様の大切な人になるまで。
この世界には男女の性の他に身分制社会と結びついた
バースと呼ばれる性があります。
様々な高い能力を持つ王族や有力貴族はアルファで、
ほとんどの民は平凡なベータですが
民の中には男女問わず子を孕むオメガも生まれます。
オメガは発情期を持つために獣のようだと言われ
地方ほど偏見は強く根付いていました。
受様は地方貴族の末子のベータです。
10才の時に王族の地方視察パレードにて
進行を遮ったと罰せられそうになったところを
第三王子によって助けられます。
受様はその出会いでいつか
王子をお守りできるくらいに強くなりたい
という夢を抱きます。
しかし地方貴族のベータが
王宮に仕える道はほぼありません。
唯一の道が身分を問わない王立士官学校の卒業で
与えられる王族の騎士となる道ですが、
厳しい鍛錬で騎士となるのはわずかな人数です。
受様はひたすら剣と学問に励み士官学校に入学、
小柄で華奢な体躯で様々なハンデを抱えながらも
見事に騎士の称号を得ます。
しかし下された辞令は城の警備隊で
受様に剣で勝てなかった貴族が親衛隊に配されます。
親衛隊には入れるのはアルファか
裕福な実家を持つベータだけだったのです。
ところがそんな受様に第三王子から
直々のお呼びがかかります。
この王子こそが今回の攻様です♪
攻様は次代候補の筆頭とされる人物で
受様はかつての出会いに胸震わせて対面しますが
なぜか攻様は地方視察を「知らぬ」と一蹴し
終始冷ややかな態度です。
そんな攻様の要件とは
オメガだという弟王子の身辺警護の任でした。
王族にはオメガは産まれないはずでは!?
ベータの受様をオメガという攻様の真意とは!?
攻様に憧れで騎士になった受様と
次期国王と噂される攻様との身分差オメガバースです♪
明神先生のイラストと設定がツボだったので
手にした1冊でしたが、とても面白かったです。
受様は攻様に憧れて騎士の称号を得ますが
本音と建前のある貴族社会では
地方貴族のベータの受様が王子である攻様を
護れるような立場にはしてくれません。
しかも王族は全員がアルファというのも建前で
攻様は母ともに消されようとした弟王子を助け、
庇護下に置いており
弟王子のための護衛として
オメガの受様に目を止めたと言うのです。
受様は自分はベータなのに? と思いながらも
弟王子の護衛となり、弟王子を通じて
攻様とも接する機会が増えていき、
たぶんそうかな!? と思う伏線や設定は
ほとんどその通りな王道展開で進みつつも
2人の恋愛には貴族社会に蔓延るバース性の偏見が
深く絡み、簡単には進みません。
弟王子がとっても素直な子で
攻様への大好きアピールもすごく可愛いく
受様の無自覚に攻様のツボを作言動に
ニマッとさせられながら
2人が番になるまで安心して
ハラハラ&ドキドキさせて頂きました (^-^)/
初買いの作者様です。
書き方は癖もなく読みやすいと思います。
個人的には行動描写や情景描写は想像しやすい程に盛り込まれているが表情描写や心理描写が少なく感情移入しずらいなといった印象でした。
聡明怜悧だがクールな絶世の美形の第三王子のアルファ攻×明瞭活発で一途な地方貴族の子息で士官学校を卒業したベータ(後にオメガ)受というカプです。
お話は裕福ではない地方貴族の子息であるデュラン(受)は幼い頃に一度だけ領地に来ていた第三王子のリカルド王子(攻)に一目で心を奪われる。
けれど裕福ではない地方貴族のデュランが王家に遣えるのは夢のまた夢。
だが剣の師匠にならば士官学校へ行きなさいとアドバイスを受け何時かリカルド王子の護衛になることを目標に日々邁進していた。
そして士官学校を卒業しやっとリカルド王子の護衛になれると意気込んでいたが実際はベータは城警備にしか着けないと言われてしまい落胆する。
そんな時何故かリカルド王子直々に呼ばれて……という感じで始まります。
時代設定が中世ぐらいなのでオメガバとしては王道の設定だと思います。
王族にはアルファしか認められずオメガはアルファやベータから虐げられ嫌悪されているという感じで王道の中の王道だと思います。
そこにちょっと一捻りとして加えられているのが潜在的オメガという設定で運命のアルファに出会わなければベータで運命と出逢うことによってオメガとして転移してしまうというものでした。
そしてこの潜在的オメガというのがデュランです。
明るく前向きで天真爛漫な性格で少女の様な愛らしい見た目のデュランと聡明怜悧でクールな絶世の美形のリカルドの運命の番としてのハッピーエンドラブストーリーなのです。
個人的にはハピエンモノで前向きで一途で一生懸命な受が好きなのでデュランのキャラはとても好感が持てました。
そしてこの物語で重要なポジションのアンジュも可愛くて聡明で凄く良かったです。
デュランとアンジュのやり取りは可愛くて読んでいてほっこりするところもあったりで楽しめました。
ただ個人的にリカルド王子がイマイチ……。
生い立ちや置かれている立場を考えればそうなっても仕方ないと思うのですが…
うーん……リカルド目線の描写が無いのでこの時リカルドはどう思ってるんだろう?とかこの言い方した後は?とか疑問ばかりが浮かんできてしまい物語の世界に没頭しきれずでした。
リカルド側の行動描写と心理描写が書かれていれば萌2になったなぁと思いました。