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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
面白くなりそうな要素とキャラ設定なのに、なんで? と言いたくなる感じの一冊でした。
他人の悪意を察知することの出来る主人公と、何故かいつも革手袋をつけている謎めいた美男。主人公は入国審査官、そしてヤクザが絡んで……。
主人公が不本意ながらも犯罪に加担していく展開や、ヤクザの本意、革手袋の美男の特殊体質……色々と説明不足・ご都合主義な部分が目につきました。
BLとして肝であろう2人が恋に落ちていく様子もイマイチよく分からなかったのですが、何よりも結末の収め方が納得いかなくて。いくらBLはファンタジーと言っても都合が良すぎだな…と思いました。※kindleアンリミテッドにて。
入国審査官として働く聖也のライバルは革手袋をなかなか外さない田中(偽名、本当は仲倉)
仲倉は、潜入捜査で聖也は、媚薬で身体を奪われる。仲倉の言葉責めに、淫らになる。
聖也の妹が人質にとられ、違反をしなくてはいけなくなり悩むが悪い事は出来なかった。
仲倉の恋の力で、突き進む。
入国審査官の二人が最初は反発しつつもいずれ惹かれあい…みたいな話かと思いきや、途中からちょっと意外な要素が入ってきて、一風変わった感じの話になっていました。
入国審査官の聖也は怪しい人物を見抜く力(特殊能力?)を持っていて、不審人物をバンバン摘発しているという実績があります。
そんな聖也に、普段は無愛想で人を寄せ付けない優秀な同僚・田中が声を掛けてくるのですが、実は田中の正体は入国審査官ではなく潜入捜査官で、ある疑惑を聖也に抱き近づいてきたという経緯があります。
仲倉(田中は偽名で本名は仲倉と言います)をはじめ、警察のある組織に所属している人間が出てくるのですが、始めから入国審査官としての話ではなく、そちらの組織をメインにしたストーリーにしてしまった方が面白かったんじゃないかなと思ってしまいました。
その組織や特殊能力を持つ人間、キーマンになるヤクザの存在など、それぞれは悪くないのですが(むしろ結構好き)、この作品の中ではその設定が充分生かされていないというか、どこか中途半端になっている印象がありました。
また仲倉と聖也の関係についても、あまり萌える展開ではなかったのも残念でした。