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運命はこんなに甘く香るのか――。
mitsugetsu no chikai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
クミコ先生挿絵好きなので購入。攻め受けともキャラにそんなに萌えなかったので、中立より萌にしました。遊郭舞台で和製オメガバースとでも言えばよいのかな?というお話、本編240Pほど+あとがき+陵クミコ先生のイラスト1P。
遊郭にいた母から生まれ、母亡き後もそこで下働きとして働く春雛。ある日、店に来た客が無体な事をするので危うく喧嘩になり始めたところを、店の別の客が仲裁に入ってくれて…と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
店の遊君(=女郎)複数、店の主人、攻めの側近ぐらいかな。
この本での設定は
満月=アルファ、半月=ベータ、新月=オメガ、熱砂=ヒート。噛まれたら番になるということは同じです。
++攻め受けについて
攻めさんは一目受けを見た時から「永久の蜜月(=運命の番)」と認識し、番になろうなろうと押し押し。お仕事できるし優しいけど、粋を知っている力抜けたタイプのスパダリ。そんな攻めが受けの一言に一喜一憂している印象です。
受けは色気皆無、うっかりするとどすどす歩いてしまって、店の主人、姐さま方から顰蹙かっちゃう、やんちゃさんというか、がさつというか。攻めさんから押し押しで求愛されても、「恋を知らないからイヤだ」という夢見るところもある方とでもいえばよいのか?
攻めはカッコよくて良いなと思うものの、受けの元気玉のようなところと、二人の恋話に盛り上がるところを感じなくて、ちょっと残念でした。遊郭ものがお好きな方なら良いのかも。
2021年刊、高月さん流オメガバース。
和の国風の国名に漢方薬の原料っぽい領地名、男性キャラも居るから遊女ならぬ遊君という呼び名なのはご愛嬌。
遊郭ものでもあるけれど、始終アットホームな雰囲気だった。
どうしても周囲を惹き付ける満月(アルファ)の翠嵐(すいらん)と、育ててもらった桝元屋の為にと下働きで頑張る新月(オメガ)の春雛。
ところが、出逢って直感した『永遠の蜜月(運命の番)』に感動したのは翠嵐ばかりで、春雛のほうは一目惚れ?ナニソレ?ちょっと待った!?と戸惑うばかりなのだ。
春雛を熱心に口説く為に店に足しげく通う翠嵐だが、そんな熱意に絆される雰囲気も程遠い。
春雛も求愛を頑なに拒むねぇ、なんで下働きは世間一般の恋を求めちゃいかんのだ!?って位に意固地になっているのだ。
そのわりには翠嵐からの口説きには塩対応でも、客としてはたとえ下働きでも懸命にもてなしているちょっと変わった子だったりする。
翠嵐のほうもそんなつれない春雛の態度を受け流せる余裕があるから良かったけれどさ…
春雛のもだもだ具合に話の割合を割かれていて、どうもメリハリに欠けていた気がした。
春雛が意地を張る中にも、翠嵐に惹かれていく気持ちの変化の部分がいま一つだった。
話の展開の中には、ちょくちょく春雛をやっかむ遊君達が絡んでくるのだが、そんな彼女達にも名前があったほうが良かったのでは?と思う。
意地悪キャラの存在が曖昧になっていたのもメリハリが足りない要因の一つかも知れない。
あと、話のベースはオメガバースだけど、初雛が遊君じゃないせいか自身のオメガ性におぼこいのが引っ掛かった。
本人が気にしているのもの根底が"領主の跡継ぎと遊郭の下働き"といった立場の違いのようで、それならばフツーに身分差、玉の輿ものでも良かった気がした。
他に惜しい点はと言うと…
陵さ~ん、雪里姐さんと眞夕兄さんの挿絵も見たかったよぉぉ。