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「アイザック・フォン・ヴァルトミュラーという名の職員はいない」。
亡きヘルマンからのメールを受け取った奏。
そのことが原因で、奏はアイザックに対して、疑いを持つ……。
その頃またアイザックも自らの使命に決着をつけようとしていた。
土地神の加護を受けるため、大口真神の宿る御岳に登った二人に襲いかかる新たな刺客ギド。
ギドに襲われ、断崖から滑り落ちた奏を助けたのはケヴァンで、ケヴァンの口から「地図にない国」と黒い心臓の謎がいよいよ明らかになる……。
というような話。
ネタバレしないと、何も書けなくなってしまうので、ざくざくばらすと。
結局のところ、奏を殺そうとしてたはずのケヴァンは奏を殺せなくて。
奏が「心臓を誰にも渡さない」ということを条件に奏の身を守る事を決意する。
その後、なんとかギドの追撃を躱す事のでき、倒れ込む奏に近づいたアイザックは、奏の心臓を取り戻そうとするが、気付いていた奏に阻止される。
というところまでが今回の内容。
なんと言うか、この一冊で、元々奏を守っていた人と、奏を殺そうとしていた人ががらっと入れ替わってしまう衝撃の展開でした。
奏もアイザックもケヴァンも。
誰かが間違っている事をしている訳ではないのに、結局、自分の主張を通そうとすれば、誰かと闘わなければならなくて、誰かを殺してしまう結果になってしまうのがすっごく辛い、今回の話。
まぁ、そういうところまで含めて面白いと思います。
最後まで読まないとちゃんとした評価付けられないですよね。
まだ道半ば。