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同級生の再会ものです。カラダを重ね合った高校受験前、卒業して別々になった高校時代。離れ離れになってもずっと好きだったけれど、再会したときには気が付かれないばかりか、もう婚約者がいて……。
叔父の持っていたビルが、弁護士となった恭彦の事務所の近くだったことで、そのビルを買い取り美容院を開店させた有人。そうです、いつか偶然を装い会えるかと期待していたんです。有人はずっと前から恭彦のことに気が付いていましたが、恭彦は全く有人に気が付きません。声をかけたいけれど、「知らない」と言われるのが怖くて声すらかけられない状態。
有人は、恭彦のことが好きで好きで。連絡がなくなって、諦めなきゃ……と思っても、別の誰かを好きになることもできず。
それでも、再会して心だけじゃなくカラダもときめくわけで。店に現れた恭彦を、つい誘ってしまうんです。恭彦の方も、わかってて店へと行ったわけだし。
ふたりの想いは、きちんと通じ合いますが、そうなると恭彦の婚約者はどうなるのか?ってところへ行くわけです。
恭彦は、きちんと別れ話をしに行きます。有人もそのことに気が付いていて、自分も引けないことを婚約者に言って別れて欲しいと頼もうといるだろうところへ出かけますが、婚約者もわかっていたんですよね。修羅場となることもなく、きれいに別れてくれます。
恭彦の婚約者も災難でしたが、有人のことを口説き倒していたデザイナーも気の毒でした。恭彦と飲んでいたときに、呼び出されて迎えに来させられて。報われない恋が、気の毒で気の毒で。いい人、どこかにいませんかぁ~?
長年想い続けた初恋が叶ったふたりだけに、幸せにならないとね。いろんな人の思いを、犠牲にもしているんだから。
再会ものです。しかも、中学時代に体の関係としては、行くところまで行っちゃってるわけですね。でも卒業と同時に別れ(?)て14年・・・
前半はホントに面白くて逸らせないです。もう夢中で読んでしまいましたが、ラストにかけてがいかにも端折った感が大きくて、なんとも中途半端で残念でした。
有人(受)の広瀬(攻)への思いはよくわかるんですよ。有人は、健気だけどうじうじ過ぎでもなく、相手に婚約者がいるからと言って自ら身を引く気もなく、自分から喰らいついて行くようなところが意外ではありましたが、結構好きですね。
ただ、広瀬が今ひとつわからなかったんです。広瀬視点も入るので、広瀬も有人を、というのはまあわかるんですが。
あと、ちょっと気になったのが、はっきり再会する前の『出会い』についてなんですよ。すぐそばにいるわけですから、もうしょっちゅうすれ違っていたのに、広瀬がまったく気づいていなかった、というのが。
『近視だから』と説明されてますし、確かに矛盾はしてないんですが、なんかスッキリしないんですよね。実際、『出会った』あとは、(近視のままなのに)すぐ気付いてますし。
私は、『ホントは気づいてたけど(何らかの理由で)無視してた』んだとばかり思ってたんですよね。
しかしなんといっても、広瀬の婚約者の扱いが・・・こんなあっさり流しちゃうの?いや、そんな(婚約者絡みの)修羅場が読みたいわけでは決してないんですが、それなら最初から『彼女(恋人)』程度にしておけばよかったんじゃないの?とは思いましたね。
まだたいして数読んでないので何とも言えませんが、少なくとも今のところ水無月さんの作品は、トータルでは決して悪くはないものが多かったんです。
ただ、この作品もそうなんですが、前半ものすごく面白いのに、ラストが・・・というのが結構あるんですよ。前半の勢いのまま終わってくれたら!という感じなんですが。
ただ、それでも(途中からあきらかに盛り下がっても))一応最後まで読ませるのは、さすがベテランなんでしょうか?
それに、キャラクターが(私の)好みであることが多いんですが、特に脇キャラクターが毎回よく立ってますね。今作も、当て馬のヤシオがイイ男でした。あとがきで作家さんも言われてましたが、 広瀬よりヤシオの方がずっと大人で安定してて、こっち選んだほうがよかったんじゃ?と思わなくもないですね。
前半めちゃくちゃ面白かったんですが、後半でやや失速してしまったという印象です。
14年ぶりの再会モノです。
主人公は美容師(受け)。男女ともにセックスできるバイで、ステディな関係の相手もいるけど、中学時代にセックスしてた友人を、いまだに忘れられないでいる。
弁護士になり婚約もしているその友人(攻め)と、主人公は14年ぶりに再会する。
で、お互いに、当時の恋心が再燃する――。
お互いに好きだった→メデタシメデタシ、という流れが、簡単すぎたような気がします。
二人とも、もうちょい悩んでほしかったかなァと。